テレマン「トランペット協奏曲ニ長調」

クラシック音楽史上、最も多くの曲を残したのは、
バッハでもモーツァルトでもなく、テレマンだという。

ピアノを習ったことのある人なら、
どこかで一度ぐらいは名前を聞いたことがあるはずで、
バッハとも親交のあった、バロックを代表する作曲家。

中学生ぐらいのときに、このトランペット協奏曲をFMラジオで放送していたのを、
当時はまだカセットテープで録音して、
よく聴いていたのを覚えている。

とにかく、これがトランペットなの?というような繊細な音色と旋律で、
金管楽器の奥深さを実感したものだった。

いまあらためて聴いてみても、これは名曲。

特にどことなく哀愁を帯びた第一楽章は、
さざ波の立つ海の向こうに、夕陽が沈んでゆく晩夏の(行ったことないけど)南フランスの風景が目に浮かぶようで、

口笛のような高音域と、その後に続く下降旋律、
そしてお決まりのトリルでさえ美しく、
ニ長調というのはこの曲のためにあったのか、とすら思えてくる。

ここではやはり、モーリス・アンドレの名演奏を紹介したい。