映画「パーフェクト・ルーム」

 

5人の男たちが、妻には内緒で、
超高級マンションの一室を「ヤリ部屋」として共同シェアするという、
男なら誰もが一度は憧れるストーリー設定。

ある朝、ひとりがその部屋に来てみると、
ベッドの上には血まみれの女性の死体が・・・。

さっそく男たちが部屋に集まるが、
鍵を持っているのはここにいる5人だけなので、
犯人はこの中にいるはず。

さて、それは一体誰なのか・・・?

直球勝負・単刀直入な密室ミステリーなのだけど、
事件からさかのぼるようにして、
5人の家族ぐるみの交際や、女性関係、やばい性癖など、ひとつずつ事実が明らかにされていき、
あー、こいつが怪しい、とか犯人当ての楽しみが味わえる。

結局は、5人の中での一番のイケメンがモテすぎたことが原因となり、
他の4人の反感も買って、罠に嵌められるということになる。

5人ともイケメンだとストーリーとして成り立たないし、
それぞれのキャラクターをどう設定するかがカギなわけだけど、

そういう意味では、一番のモテ男が事件の中心になるというのは、
ストーリーも作りやすいだろうし、観てる方としても分かりやすい。

5人の男だけではなく、妻たちの嫉妬や、腹黒い政治家や、その他魅力的な女性などなど、
人間関係を楽しむドラマとしても、まずまずの出来かな。

ただちょっと、ラストのオチが安直すぎてそこがマイナス。
モテ男が最後どうなったのかも、モヤモヤするし。

適正価格:1,600円(劇場換算)