土佐鶴酒造「夢追い酒 土佐宇宙酒」

 

最近の宇宙関連のニュースといえば、
探査機カッシーニが、長い役目を終えて、
いよいよ「グランド・フィナーレ」として土星に突入するという話題で(少なくとも自分の中では)持ちきりであるが、

個人的には日本の金星探査機「あかつき」の活動にも注目していて、
ただ、これがNASAとJAXAの広報力の違いなのかもしれないけれど、
「あかつき」の活動はイマイチ耳に届いてこない。

さすがにアチラの国は、
本国を船に乗って飛び出し、実力で建国しただけあって、

大統領にしても、中国を巧妙に巻き込んで北朝鮮に圧力をかけるという、
まぁ、良かれ悪しかれ、とにかくアピールということには長けている。

一方コチラの国は、
もはや「島国だから」という理由だけでは説明できないレベルの
アピール下手、社交不得手、政治音痴な国民気質で、

せめて惑星探査機の活躍ぐらいは目立たせてあげようよ、とは思うのだが、
カメラの1つが故障したという話の他は、あまりニュースもなく、
今後の報道に期待したいところではある。
(特に、金星大気の研究というのは、惑星科学の中ではかなり興味深いテーマの1つだ)

そんな宇宙で10日ほど過ごした酵母を使って作られたのが、「土佐宇宙酒」。

調べたところによれば、2005年に「高知酵母」をロシアから打ち上げたものだそうで、
「土佐宇宙酒」は何種類か販売されているそうだが、
今回チョイスしたのは、高知といえばやはり土佐鶴のもの。

当ブログの酒コーナーも、気付いたら半年以上も更新が滞っていたのではあるが、
酒を飲まなかったことは一日たりともなく、

基本は日本酒の四合瓶を、3~4日ほどで消費し、
原則として同じものは続けて買わない、というルールを決めていたので、

口にした銘柄はかなりの数になるはずなのだが、
なんといっても予算が細いのでそれほどインパクトのある酒にも巡り会うこともなく、

久々に飲んだ「土佐鶴 純米酒」が素直に旨かったので、
そのつながりで、この「土佐宇宙酒」を買ってみたので話のネタにしたというわけ。

数年前に、高知に旅行をしたので贔屓しているのもあるとは思うが、
土佐鶴は、個人的な嗜好には合うようで、

けれどこの「土佐宇宙酒」は純米吟醸、日本酒度+4なので若干甘く、
あっさりした刺身とかにはちょっと合わない気もしていたところ、

邪道と言われるのを恐れず敢えて告白するならば、
本日、ややスパイシーなワインを「つまみに」にして、
この芳醇なる「土佐宇宙酒」を味わったところ、

どちらの酒も一際味わい深くなり、
「酒で酒を飲む」という新たなる境地を見出したのであった。

さらさらと飲むようなタイプの酒でもないので、
宇宙や星についてあれこれ考えながら、
ゆっくりと味わのが良いと思うし、
食中酒ではなく食後酒としても、イケるだろう。