映画「二つ星の料理人」

 

厨房を舞台にした作品は、どれも似たり寄ったりになりやすく、
この作品も取り立てて見るべきところはなし。

むしろ、シェフとオーナーの同性愛関係とか、
師匠の娘との昔の恋愛とか、
シェフが借金取りに追われていることとか、

薄いストーリーに肉付けするために、
無理やり盛り込んだようなエピソードがどれも中途半端過ぎて、

であれば、たとえば料理シーンをもっと丁寧に撮るなど、
本筋部分での厚みが欲しかった。

まるでファーストフードを食べるかのように、
何も考えずに観れて、そして何も残らない映画。

適正価格(劇場換算):1,129円