「江戸のセンス」(荒井修・いとうせいこう)
最近ではとりあえず、
タイトルに「江戸の~」と付いていれば、
そこそこは売れるようだ。

荒井修氏は扇子職人であり、
タイトルの「センス」と「扇子」を掛けているらしいのだが・・・。

扇子職人というような、ニッチなジャンルの人が語ると、
すべてもっともらしく聞こえるから、ある意味ズルい。

冷静に読んでみると、
「本当にそうか?」とツッコミたくなる箇所も、実は多々ある。

そもそも、扇子のデザインというものが、
江戸の工藝においてどのような位置付けなのかを理解してから読まないと、
さっぱり分からないし、

むしろまずはそれを説明する義務が、
この本にはあるだろう。

扇子職人のセンスを敷衍して、
「江戸の~」と一括りにするには、いささか無理があるかな。

「デザインにはこういう考え方もあるよ」
というレベルで読むのがよいかも。


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