「【読む事典】 内田百間 我楽多箱」(備仲 臣道)

「【読む事典】 内田百間 我楽多箱」(備仲 臣道)

「【読む事典】 内田百間 我楽多箱」(備仲 臣道)

 

以前、百間先生の本をここで紹介したときに、

「ひゃっけん」の「けん」の字を、
「門がまえ+月」にしたら、このブログを見ていただいている方々から、
文字化けしてる、表示されない、というご意見をいただいたので、

今回以降は、「門がまえ+日」(=間)で統一することにします。

そもそもこの字は、門のわずかな隙間から光が射していることで、
「あいだ」の意味を表しているわけなのだけれど、

要はそれが日の光なのか月の光なのか、
もし星の光であれば「門がまえ+星」という漢字が出来ていたかもしれないし、

あるいは「門がまえ+★」なんていう漢字があっても面白い。

漢字というシステムはこういうところが非常によくできているので、
過去のものを使いまわすだけでは勿体ない。

ぜひ、「門がまえ+★」のような現代に合った新しい漢字を作ってもよい気がするのだが、どうだろう。

・・・話が逸れました。

この本は、百間先生の作品中に出てくるトピックスを抜き出して、
事典風に並べ、説明と引用を記したものである。

難点は、記述されている内容が、著者による解説なのか、百間先生作品の引用なのかが、
まったく分からないこと。

でもまぁ、僕のように、百間先生が大好きだが、
かといって全著作を読んでいるわけではない、という人には、非常に助かる本ではある。

この本で紹介されていた中で、思わずニヤリとしてしまったものをひとつ。

百間先生が、面会謝絶の旨を表明するために、
蜀山人の狂歌と、その自作のパロディとを並べて玄関に貼っていたという。

「世の中に 人の来るこそ うるさけれ とは云うものの お前ではなし」(蜀山人)

「世の中に 人の来るこそ うれしけれ とは云うものの お前ではなし」(百鬼園)

これを見て面白いと思ってくれた方は、ぜひ先生の作品を読むのがよいし、
別に面白くもないと思った人は、内田百間なんて名前は、忘れてしまっても構わない。

本・読書カテゴリの最新記事