オール・ユー・ニード・イズ・キル

酒に酔うと●●したくなる、というのがあるけれど、
自分の場合は映画を観たくなる。

ま、劇場いってからも、さらに飲むわけなんですが。

今回、ちょうどトム・クルーズの新作の先行上映があったので、観てきた。

予告編では、ツマラナイ臭がプンプンしていたのだが、
トム・クルーズ主演の映画にハズレなし、という法則(?)があるので、
3D料金を払った結果・・・・

大ハズレですよ!!!!

エイリアンの侵略を受けている地球が戦場になっていて、
トム・クルーズはとある敵の返り血を浴びたの原因で、特殊な時間能力を持つようになる。

その能力というのは、「死ぬと、前日の状態にリセットされる」というもの。

ゲームをやっていてクリアできなかったら、何度もリセットして、
そのうちに攻略法を覚えて、先に進むことができる、というのと全く同じで、

失敗しては、時として自ら命を絶って前日へと戻り、
徐々にエイリアンの巣へと近づいていく。

まず、宇宙人映画にウルサイ自分的には、
いまどき、タコだかクモみたいな形したエイリアンが、

何が目的で、どうやって来たのかも説明されず、いきなりわさわさと出てきたのでは、
感情移入できないというか、SFとしてのリアリティがなさすぎる。

次に、登場人物が、トム・クルーズとヒロイン以外に全く個性・魅力がなく、
まさに無機質なゲームをやっているような感覚になる。
(ヒロインの女優はどこかで見たことあると思ったら、「プラダを着た悪魔」の、
アシスタント役の女性だった。全然イメージが違っていて驚いた。)

あとは何と言っても、「死んでリセットする」というのが、
生理的に不愉快になってしまう。自分がおっさんなのかな。
(ちなみに、原作は日本の漫画)

3D効果は、ゼロ。
ここまでくると、単に価格を上げたいがために、何でもかんでも3Dにしてんじゃないの?
と疑いたくなる。
3Dで満足できたのは、いまだに「アバター」ぐらい。

ということで、こっちこそ観る前の状態にリセットして欲しいよ!という映画だった。

適正価格:1,000円