連休の最終日、
中高時代のオケの先輩が所属する楽団の演奏会を聴きに、
練馬文化センターへ。

1曲目は、スロベニアの作曲家、
ブラウニチャールの「マティヤシュ王」。

初めて聴く曲だ。
まぁ、よくある交響詩かな。

曲そのものよりも、
普段は山に眠っていて祖国が危機になると目覚めて助けにくるという、
マティヤシュ王の伝説に興味が惹かれた。
島国の日本にはないタイプの英雄譚である。

早くも15分の休憩をはさんで、
メインの2曲目、マーラーの6番へ。

個人的に注目していたのは、
あの低音弦の不気味な足音のような刻みで始まる、
第1楽章冒頭のテンポ。

ここは重く弾いてほしいところなのだが、
期待通り、割と遅めにテンポがとられる。

そして再現部では若干テンポが上がっており、
故意なのかどうかは分からないが、
これも正解だと思った。

第2楽章は、
マーラーが書いた中で最も美しいものの1つだろう。

弦、特に1stヴァイオリンの澄んだ響きは、なかなかのものだった。

ただ、管楽器というのは可哀相なもので、
マーラーぐらいになると厄介なソロが多い。

弦楽器と違って、管楽器はソロで目立つことが多いので、
聴いているこちらが、ソワソワしてしまうことがあった。

アンコールはスロベニアの民謡ということで、
もっとスラブっぽいのかと思いきや、明るいワルツ。

重たい肉料理のあとに、
冷たいパスタを食べたような爽快感だった。

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