エイプリルフール

エイプリルフール

Yahoo!ニュースで見つけた記事。

某美術ジャーナリストが、4月1日発売の月刊誌に、

「東京都現代美術館を閉館し、主に都内在住作家による最新のアニメやゲームと、
書や工芸などわが国の伝統美術を同時に紹介する『クールトーキョーフォーラム』を
同館建物内に新設する方針を、東京都はこのほど固めた」

という記事を載せたところ、

事実無根だとして、東京都が猛烈に抗議したという件。

ここまでなら、エイプリルフールによくある光景なのだが、

僕が見苦しいと思ったのは、東京都の抗議に対し、このジャーナリスト(笑)が、

「(評論では)『本誌発行日には』(4月1日のこと)とヒントまで書いたのに、
世界で楽しまれているエープリルフールのジョークが分からない方々が
美術館や文化行政や報道に携わっていたり(中略)、
それ故、このたびそうした方々をお騒がせしてしまったことは、大変遺憾」

と、開き直ったような言い訳をしたこと。

要は本人は、ギャグのつもりだったということでしょ?

それがギャグとして取られなかったことについて、
自分のユーモアセンスのなさを反省することなく、

受け手側が未熟だ、と言ってしまうのは、言葉を扱う
「(自称)ジャーナリスト」としては、失格なのではなかろうか。

エイプリルフールがなぜ許されるかといえば、
そこにユーモアが含まれるからである。

つまり、なんでもかんでもウソをついていい、というわけではなく、
ダマす側は、頭をフル回転させてイケてるジョークを考え、

ダマされる側も、「あ!そんなジョークならダマされても仕方ないか」と思うことで、

めでたし、めでたし、となるのである。

しかし、肝心のジョークにセンスがなければ、今回のような事態になってしまう。

だって、「東京都美術館が閉館する」なんてウソは、別に全然面白くないし、
センスの欠片もありゃしない。

もし万が一、自分のセンスに自信がないのであれば、
あらかじめ当事者(東京都美術館)にその旨を連絡し、
共同で読者を欺く、という手続きが必要だった。

そういう手続きを踏まずに、寒いギャグで関係者を怒らせ、
しかも自分の未熟さを恥じることもなく開き直るとは、
さすがは「(自称)ジャーナリスト」である。

ちなみに、東京都側は、このような謝罪に対して、

「訂正にも謝罪にもなっていない」

とマジギレしているという。

そりゃ、そうだわな。

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