海王星

太陽系第8惑星、
つまり太陽系の最も外側の惑星である海王星は、
僕が一番好きな天体である。

「地球は青かった」とは言うが、
青さにおいては海王星の方が完璧である。

この青さは、
主成分の1つであるメタンが原因であるとも言われているが、
詳しいことはよく分かっていない。

海王星の一年、つまり公転周期は、地球でいうところの165年。

まぁ遠いところにあるので当たり前といえばそれまでなのだが、
海王星の神秘性を高めるには十分な数値である。

さて、ここからが本題。
こんな海王星について、いくつか気になるところがある。

1.離心率が小さいこと
惑星の軌道は楕円である。

楕円が真円からどれだけかけ離れているかを表す度合いが、
「離心率」。

つまり離心率が小さいほど真円に近くなるのであるが、
地球の公転軌道の離心率が0.0167なのに対し、
海王星のそれは0.0086。

これは金星の0.0068に次いで、太陽系2番目の小ささである。
(金星という惑星も実は海王星と同じタイプの惑星と考えれば、
実はこれは偶然ではないと思う。後述する。)

海王星と同様の「ガス惑星」である、
木星・土星・天王星の離心率が、
どれも揃って0.05前後であることと比べると、
この海王星の数値には、何かあると思えてくるのである。

2.ティティウス・ボーデの法則が当てはまらないこと
ティティウス・ボーデの法則とは、
経験則的にはほぼ正しいが、科学的な実証ができない、
ということで、もはや専門家からは見向きもされない法則となってしまっている。
(最近の系外惑星ブームで、若干脚光を浴びてきているようではあるが。)

この法則は、0.4+0.3×2で与えられる式に、
n=0、1、2、3…と値を代入していくと、
太陽からの距離を表すことになる、というもの。

他の7つの惑星、
および小惑星帯についてさえこの法則が当てはまるのに、
なぜか海王星だけは当てはまらないのである。

ここでも海王星の「異端さ」が垣間見れる。

3.見た目の問題
これは科学的というよりも、美的な問題となる。

冒頭に述べたようなこの神秘的なブルーは、
地味な色をした地球以外の惑星とは一線を画すものである。

天王星も青いといえばそうなるが、海王星の青さには到底およばない。
ましてや、海王星のブルーの真相にはまだ謎が多い。

以上の3点から、私が出した仮説は、

「海王星はもともと太陽系外で作られたものが、
太陽の重力に捉えられて惑星になったのではないか」

というものである。

出自が太陽系外であれば、
残りの惑星たちと異なる性質を持っていても不思議なことではない。

そして何よりもこの仮説を裏付けるのは、
天王星の自転軸が大きく傾いていること。

天王星の自転軸は、公転の向きに対してほぼ横倒しになっており、
これは巨大な天体がぶつかって傾いたのでなければ説明できないとされている。

天王星は海王星の1つ内側の惑星である。
海王星が太陽系に捉えられた際に、
内側の天王星とぶつかったということはあり得ないであろうか。

もう1つ、金星の問題がある。
離心率のところで、金星と海王星だけが離心率が極端に小さいと書いたが、

実は金星も外部から太陽系に捕獲されたのでは、
という説がある。

それは8つの惑星の中で金星だけが自転の方向が逆だからであり、
中には地球とぶつかってその衝撃で月(moon)ができたのではないか、
という人さえいる。

ただ、ティティウス・ボーデの法則では金星は正常値を示しており、
その点では海王星とは異なる。

数年前に一番小さな弟が認定から外された「太陽系兄弟」であるが、
残った8兄弟も、すべて血がつながっているのか、
それとも1つあるいは2つは、血縁のない兄弟なのかは、
今後の詳しい調査を待ちたい。
(2040年頃、NASAの探査機が海王星に到着すると聞く。)


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