Lunar Ring

清水建設による、月太陽光発電構想「Lunar Ring」。

月の赤道上に、グルりと太陽光発電装置を並べ、膨大でかつクリーンな発電を行うというもの。

素晴らしい。
こういうことを考え、実現に向かって進むのが科学のあるべき姿であり、
目先の利益だけを追い求めるのではない、企業の姿勢にも拍手を送りたい。

一番の難関は資金調達なわけだが、
目先の利益だけで原発を作りたがっている政府や企業団体からの援助は、
残念ながら期待できないであろう。

このようなプロジェクトは、一企業のみならず、
全世界を挙げて取り組むべきである。

SFの分野では、
「地球に侵略してくるエイリアンがいるとすれば、彼らはどのような条件を備えているか?」
という疑問に対し、
「その惑星内におけるエネルギー問題をすべてクリアしている必要がある」
という回答を目にすることがある。

つまり、エネルギー問題で、国同士、あるいは一国内で争っているような惑星人に、
他星系への進出などは、望むべくもないということである。

SFとはいえ、これは真理を言い当てている。

火星旅行とか言う前に、解決すべき課題は山積みである。