出光美術館

「江戸の琳派芸術」(@出光美術館)

常々思うのは、光琳、抱一、其一と連なる琳派の系譜は、 先人の素材を大胆に再利用しているわけで、 それはまさに、和歌の世界の伝統である「本歌取り」と酷似しているということ。 ただ、琳派の絵の多くは同じ素材に対して、 微妙なレベルで変化を加えてはいるものの、 基本的には同じ文脈を受け継ぐものであって、 本来の意味での「本歌取り」、 すなわち、四季の歌ならば恋の歌に替え、 恋の歌ならば雑歌に替える、とい […]

「ジョルジュ・ルオー展 内なる光を求めて」(@出光美術館)

画家がその晩年において、強烈なスタイルを身に着けるというのは、 たとえば、モネにおけるあの幽玄的ともいえる画風などであるが、 ルオーにおいてもそれは明らかで、 しばしば「溶岩が噴き出たような」と形容される、絵の具を塗り重ねた「厚塗り」、 目を閉じて指で撫でてみることを想像すると、その触感がリアルに指先で再現できそうな、 あのマチエールである。 もちろん触れることはできないのだが、 あたかも触れてい […]