協奏曲

フンメル「ファゴット協奏曲」

クラリネットほど甘くなく、オーボエほど尖ってない。 そんなファゴットが、最近のお気に入りである。 音色は素朴、音域は豊かで、 倍音混じりの低音域と、澄んだ中にもとぼけたような表情がある高音域。 森の中にそっと置いておいてもそのまま同化してしまうのではないかという外見も、 魅力のひとつだ。 そんなファゴットも、オーケストラに入ると極めて地味な存在となってしまうが、 何曲かの有名なコンツェルトもあり、 […]

シュナーベルの「皇帝」

クラシックの作曲家は作曲家であると同時にピアニストであることも多いから、 当然ながら、ピアノ協奏曲というジャンルに名曲は多い。 僕の中での「三大ピアノ協奏曲」といえば、シューマン、チャイコフスキー、 そしてこのベートーヴェンの「皇帝」。 特に「皇帝」は、18歳でピアノをやめる寸前に習った曲でもあるので、 思い入れが深いし、それこそ「毛穴の数まで」知っている。 そんな曲だから、誰の演奏を聴いてもそれ […]

テレマン「トランペット協奏曲ニ長調」

クラシック音楽史上、最も多くの曲を残したのは、 バッハでもモーツァルトでもなく、テレマンだという。 ピアノを習ったことのある人なら、 どこかで一度ぐらいは名前を聞いたことがあるはずで、 バッハとも親交のあった、バロックを代表する作曲家。 中学生ぐらいのときに、このトランペット協奏曲をFMラジオで放送していたのを、 当時はまだカセットテープで録音して、 よく聴いていたのを覚えている。 とにかく、これ […]

レスピーギ「グレゴリオ風協奏曲」

レスピーギといえば、いわゆる「ローマ三部作」しかまともに聴いたことがなかったのだけれど、 結構イイ曲あるじゃん?(←やや語尾上げ)ということで、 この「グレゴリオ風協奏曲」。 この「~風」、というのがクセ者で、クラシックの曲でいえば、 「トルコ風」とか「エジプト風」とか。 ちなみに、サイゼリヤのグランドメニューを見ると、 「ミートソースボロニア風」「タラコソースシシリー風」「パルマ風スパゲッティ」 […]

ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第2番」

ショスタコーヴィチのピアノ・コンチェルトは2曲あって、 第1番は「いかにも」な、やや重厚な曲なのに対し、 第2番は、「どうしちゃったの?」というぐらい軽妙・明朗で、 パッと聴くとプロコフィエフあたりの曲かと思ってしまうぐらい。 曲全体で20分前後だから、さっと聴いて、良い気分になるにはちょうどいい。 ノリノリ(死語)の第1・3楽章に挟まれた第2楽章がこれまた美しく、 この作曲家の引き出しの多さには […]

ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」

朝、マンションの上の人が廊下を「コツ、コツ、コツ、コツ」と歩く音を聞いて、 条件反射的に、ティンパニのソロに導かれる冒頭の第一主題の木管のハーモニーが蘇ってきた。 ヴァイオリン協奏曲には、名曲と呼ばれるものが多いけれども、 個人的には、ベートーヴェンのこの曲がズバ抜けている。 チェロ・ソナタに傑作を残したベートーヴェンが、 チェロ・コンチェルトを書かなかったのは残念だけれども、 その分もこの曲が補 […]

トルシェツキー「ティンパニ協奏曲」

ティンパニ協奏曲って、あまり聴き慣れないけれど、実は何人かの作曲家が作っている。 その中で、このトルシェツキーは驚くなかれ、モーツァルトよりも先輩の、 バリバリ古典派の作曲家である。なんと斬新な。 千葉大のオケによる、日本初演らしい。 ただ、曲は想像していた以上にヒドい。 主役であるティンパニのパートは、ほぼすべて他の楽器が同じメロディを重ねているし、 唯一独奏といえるのは、カデンツァぐらい。 オ […]

Schumann Piano Concerto

18歳までの間に、僕が一番聴いたのは、この曲だと思う。 シューマンって、知名度の割に退屈な作曲家なのだけれど、 この曲は、渾身の傑作。 youtubeでもなかなか聴きたい演奏がなかったのだが、見つけた。 1942年、ベルリン。 フルトヴェングラー×ギーゼギング。 ナチの学芸会のような面子で、普段なら見向きもしないが、 この曲なら面白いかも、、と思って視聴。 うん、面白い。 圧巻は第2楽章。 弦の斉 […]

「ワルシャワ協奏曲」

冒頭の激しいテーマが急に頭をよぎったので、ほぼ20年ぶりに聴いてみた。 「協奏曲」とはいうものの、イギリスの作曲家アディンセルが、「ラフマニノフ風に」という依頼にもとづいて作曲した、ピアノとオーケストラのための映画音楽。 あらためて聴いてみると、ピアノパートはそこそこ聴きごたえがあるけれど、 オーケストラパートは、ちょっとひどい。 ラフマニノフ風、というよりも、まるでワルシャワ出身の某有名作曲家の […]

オイストラフのチャイコ

オイストラフのバイオリンの音は、間違いなく天下一品だ。 チャイコフスキーのコンチェルトは、間違いなく駄作だ。 だから、ハイフェッツとかが弾くこのコンチェルトを聞いてると、 最高につまらないのだけれども、 オイストラフの演奏は、その独特のテンポの取り方のせいもあって、 あ~ら不思議、名曲に聞こえてくる。 特に、第一楽章の第二主題なんかは、「楽譜を読み間違えてるんじゃないの??」と思うぐらい、 尋常じ […]