損保ジャパン東郷青児美術館

「生誕140年 吉田博展」(@損保ジャパン日本興亜美術館)

ダイアナ妃が執務室に作品を飾っていたとか、 日本美術界の権威だった黒田清輝を殴ったとか、 マッカーサーが厚木に降り立ったとき、真っ先に「吉田博はどこにいる?」と言ったとか、 様々なエピソードに事欠かず、 もちろん画家としても一流の腕前だった吉田博であるが、 日本での知名度は、なぜかそれほど高くない。 しめしめ、これは展覧会も空いているに違いないと思ったのに、 実際はその逆で、 お盆中にもかかわらず […]

「ランス美術館展」(@損保ジャパン日本興亜美術館)

ランスは、フランスのシャンパーニュ地方の中心都市。 そしてランスといえば、 もちろんシャンパン、ノードルダム大聖堂、そして藤田嗣治。 (ちなみに、藤田嗣治なのかレオナール・フジタなのかという、 割とデリケートな問題はあるが、 僕は専門家ではないので、ここでは敢えて気にしないで使うことにする。) 正直、あまり期待はしていなかったのだが、 観ているうちに惹き込まれていくという、なかなか味わい深い展覧会 […]

「オディロン・ルドン―夢の起源―」(@損保ジャパン東郷青児美術館)

ここ最近、美術館でルドンを観ることが多くなった。 ルドンの魅力は、作風のヴァリエーションの広さだと思う。 例えば、セザンヌ、ルノワール、ゴーガン、マティス、モディリアーニ・・・と言えば、 それぞれの特徴的な色使いや構図などを、 ありありと思い浮かべることは容易だ。 しかし、ルドンの場合は、何をもって彼の特徴とすればよいのだろう。 木炭画、ゴヤのカプリチョスを彷彿とさせる石版画、印象派あるいはコロー […]

「ウフィツィ美術館自画像コレクション」(@損保ジャパン東郷青児美術館)

よく、「肖像画は実際の2割増し」なんていうけれども、 自画像ともなると、4~5割増しにはなるのではないか。 僕には画家の心境は全く分からないけれど、なぜ多くの画家は自画像なんてものを描くのだろうか。 やはり一種のナルシシズムがそこにあろうことは、間違いない。 依頼主が存在する肖像画ほどではないかもしれないが、 自画像というのもやはり、「実験」や「遊び」をしづらいジャンルであろう。 だから、自画像を […]