歴史

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「図説「最悪」の仕事の歴史」(トニー・ロビンソン)

  英国史上における「最悪」と思われる職業の詳細を説明した本。 筆者が定義する「最悪」の5つの要素とは、 体力が必要なこと 汚れ仕事であること 低収入であること 危険であること 退屈であること であり、上記を1つ以上含む職業ができる限り網羅されている。 その例を挙げるならば、 金鉱夫/写本装飾師/鉄収集人/コイン奴隷/ウミガラスの卵採り/治療床屋/亜麻の浸水職人/財務府大記録の転記者/焼 […]

「中央アジア史概説」(ウェ・バルトリド)

  学校で習う世界史というのは、欧米や中国がメインで、 ユーラシア大陸の大部分を占める、 中央アジア(トルキスタン)については、詳しく触れられることはない。 それでも、例えば『李陵』などに描かれるごとく、 歴代の中国王朝にとって、異民族対策は最重要だったわけで、 古くは匈奴や大月氏に始まり、 突厥、クチャ、ウイグル、西遼、ペルシア各王朝、ホラズム、モンゴル、ティムールなど、 数多くの民族 […]

「江戸の家計簿」(磯田 道史)

  江戸市民や侍の収入や、当時の物価について分かりやすく解説した本。 江戸文学の難しさのひとつに、お金の数え方が分かりづらい、というのがある。 金、銀、銭が何進法なのか、 そして、現代の価値に直すといくらになるのか、 頭では理解していても、咄嗟には出てこない。 寿司は一貫で8文だから約125円で結構高いのね、とか、 蕎麦は一杯16文で250円でアラ安いわね、とか、 実感できる品物をベース […]

「遊女の文化史」(佐伯 順子)

  著者自身があとがきに書いているとおり、 「文学にあらわれた遊女像の歴史」 が本書のテーマである。 現代人にとって、「遊女」と聞くと、 どうしても性的なイメージが先行してしまいがちだが、 あえて性的な要素を否定するのではなく、 かつては「聖なる性」であった、とすることに主眼がある。 そうなると当然ながら、 「性とは何か」という壮大なテーマに辿り着くわけだが、 さすがに新書の分量でそれを […]

「江戸色街散歩」(岩永 文夫)

  江戸の新吉原と、品川・新宿・上野・浅草・深川といった、 いわゆる「岡場所」の昔と今を、 豊富な図版を使って案内した本である。 それぞれの場所の、各ランクの遊女たちが幾らだったかとか、 江戸の色街が、どう変遷して現代の風俗街になったのかとか、 健全な男子のみならず、日本の文化を考える者にとっては、 興味深いことこの上ない。 ただ、この本ではあまり強調していなかったので補足すると、 江戸 […]

伊勢屋稲荷に犬の糞

「伊勢屋稲荷に犬の糞」とは、江戸時代に言われていた「江戸名物」のことだが、 400年経ったいま、東京の街を眺めてみると、何が目立つか。 ●コンビニ 使用頻度からしても、とにかく目立つのはこれ。 上位7チェーンでみると、全国で約53,000店舗、 東京には約7,000店舗(全国の8分の1以上!)。 まずはこれを指標としておこう。 ●神社・寺院 全国規模でみると、実は神社も寺院もコンビニよりも多い。 […]

「古文書に見る江戸犯罪考」(氏家 幹人)

  いまも昔も、悪い奴が考えることは大抵同じで、 江戸時代なのに、、というサプライズは特にない。 特に興味深かったのは、犯罪そのものについてよりも、 牢に入れられてから、死罪になるまでの過程についてで、 海外の映画とかではよく、 死刑当日の状況とかを詳細に描写したものがあるけれど、 (ショーン・ペン主演の「デッドマン・ウォーキング」とか) 江戸時代がどうだったかというのは、 あまり史料と […]

「駅名で読む 江戸・東京」(大石 学)

  ふらっと本屋に立ち寄ったときに、 特に読みたいわけでもなかったけれど、まぁこれもついでに、、という感じで買った本。 何かここ数年、この手の本がすごく多くて、このブログでも結構紹介してきた。 これも別に目新しいわけでもなく、 ごく一般的な、どちらかというとお堅い、地名のルーツを探る本。 ただ確かに、駅名という着眼点は鋭くて、 市区町村合併などで、地名として消えてしまったものでも、 駅名 […]

「日本古代呪術」(吉野 裕子)

  「呪術」などというと、随分おどろおどろしく聞こえるが、 「陰陽五行思想」と「性」によって、 日本古代史の意味を再解釈しようというのが、この本のテーマである。 ご存知のとおり、日本という国は、よそから来た文物なり風習なりを、 いとも簡単に変質して取り込んでしまうという性質があるため、 古代から残る伝統や芸能、文学、遺跡等を解釈する際には、 その根底にある複雑に絡み合った思想を解きほぐさ […]

「エロティック日本史」(下川 耿史)

  タイトルのとおり、 イザナキ・イザナミから太平洋前後までの、 我が国の性の歴史を解説した本である。 帯を見ると、軽い本のようにも思われるが、 意外にも内容はしっかりしており、 アングラ文化論として、なかなか読みごたえがあった。 普段我々が週刊誌で目にするような「エロワード」の中には、 実は江戸時代、古くは平安時代から使われているものがあったり、 人々が性を享楽するために、 こんなこと […]

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