歴史

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「江戸の非人頭 車善七」(塩見 鮮一郎)

こちら方面の知識が皆目ない自分がまず驚かされたのは、 非人の監督役の家及び「溜」が吉原に隣接していたという事実。 人生の享楽と悲哀、これらは実は表裏一体なのだ、ということを暗示しているようで、なかなか面白い。 「エタ・非人」という言葉自体は、小学校の社会科の授業のときから耳にしていたものの、 現代まで続く根の深い(デリケートな)問題ということもあり、なかなかそこに踏み込んだ書物を詠んだことはなかっ […]

「妖怪と怨霊の日本史」(田中聡)

小、中、高、大、と、我々が受ける教育において、歴史とは政治史がメインである。 つまり「学校で習う歴史」というのは、政治=権力の何かしらの介入が行われているものであるから、それをそのまま事実として受け止めるわけにはいけない。 誤解を恐れずに言えば、歴史には、捏造とでっちあげの「物語」の側面がある。 だから視点を変えて、文化史、とりわけその中でも傍流となる観点から歴史を眺めてみると、意外な事実が浮かび […]

「江戸の妖怪事件簿」(田中聡)

幽霊や妖怪が、まだ人間と共存していた頃の話。 『藤岡屋日記』によれば、19世紀の江戸で、「幽霊星」なるものが流行ったという。 うっかり夜空を見上げてその星を見てしまおうものなら、命を落としてしまうという何とも恐ろしい星なのだが、 さらに奇妙なことには、その星が位牌の形をしていたという。 天上致して星となり、人の形より位牌の形ニなり幽霊星と申候 位牌の形の星というのは想像もつかないけれども、今でもた […]

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