漢字

「字源の謎を解く」(北嶋 廣敏)

  出たばかりの本なのでつい買ってしまったわけだけれども、 語源と違って、字源にはどうしてもシラける要素がある。 それは、「甲骨文字でそうなっているから」という説明。 漢字の起源が甲骨文字であることは間違いないから、 そこでの物証は絶対であり反論の余地はないわけだが、 だからといって、例えば甲骨文字の存在を知らなかった『説文解字』の字源説を、 一刀両断に斬り捨てるようなのは、どうも面白く […]

弦と弓

英語の「string」の和訳について。 チェロのstringといえば、それは「弦」のことだし、 三味線のstringといえば、それは「糸」のことになる。 ところで、物理学でstring theoryというと、 「ひも理論」と訳されることも多いけれど、 あれは、string状態になった粒子が振幅運動したり共鳴したり、という理論なので、 「ひも」ではなく、まさに弦楽器の「弦」のイメージなのであって、 […]

「音」という字について考える

「音」という漢字は単純ではあるが、 その成り立ちについて考えてみると、それほど簡単な問題ではないような気がしてきて、 調べてみることにした。 漢字には会意文字というやつがあって、分かりやすい例でいえば、 田+力=男 日+月=明 など、別の意味をもつ漢字二つが合体して、一つの漢字になるものである。 「音」という字も、最初は何となく会意文字かな、ぐらいに思っていたのだけれども、 立+日=音 では、何の […]