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サザエさんの歌

買い物しようと街まで~♪ 出かけた~ら~♪ 大抵の人なら知っている、サザエさんの歌の冒頭(二番だったかも・・)である。 先日、なぜかこのフレーズがふと頭をよぎったとき、 「買い物」という言葉に、妙な違和感を覚えた。 こういう感覚が生じたときは、放っておかないのがukiyobanare流である。 「買い物」という言葉を、素直に捉えるならば、 熟語としての力点は「物」に置かれており、 「買われる物」あ […]

「語前語後」(安野 光雅)

  たまには軽い文章を読んでみようと思って。 ひとつが5行ぐらいからなるエッセイ集。 最近で言うならば、twitterでのつぶやき集みたいなイメージ。 それにしても、デザインとかアートの世界で成功している人は、 どうしてここまで文章が上手いのだろうといつも思う。 凝っているわけではないのだけれども、なんというか、 センス、そうセンスがある。 グラフィックというのは、言葉を使わずに思いを伝 […]

「日本中をおいしいと言わせたい」

  我が家の近くにダイエーがあって、 その店先に置かれたディスプレイが、一日中CMを流していているのだけれど、 先週末、仕事に向かう際に、 そのCMの中のワンフレーズが耳に入り、一日中気になって仕方がなかった。 そのフレーズとは、 「日本中をおいしいと言わせたい」 というベタなコピーなのだけれど、 まず、このナレーターの滑舌が悪く、最初、 「日本人をおいしいと言わせたい」 に聞こえた。 […]

「雨のことば辞典」(倉嶋 厚/原田 稔)

  日本は世界でも有数の「雨降り国」なため、 古来より、日本語には雨関連のことばが非常に多い。 本書は、多様な雨に関することばを集めて、 ひとつひとつ解説を加えたものである。 たとえば、「かう」という語だけでも、 下記のようなものがあるというのは、驚きだ。 「下雨」「佳雨」「嘉雨」「夏雨」「寡雨」「華雨」「過雨」 雨の性質について科学的に説明している箇所もあれば、 古典の用例を挙げて、文 […]

ぬばたまの・・・

万葉時代から和歌にて用いられる「ぬばたまの」ということばは、 「夜」「黒」「夢」「月」など、 黒いものや夜に関係する語に接頭する枕詞である。 「ぬばたまの黒髪」という形でも多用されるし、 夜の歌に詠み込まれることが多いため、 枕詞の中でも、とりわけロマンチックな語といえる。 ここまでは別に大した話ではないのだが、 先日、中島敦の作品に何となく目を通していたとき、 「憐れみ讚ふるの歌」という一連の和 […]

「文体の科学」(山本 貴光)

  最初の章とあとがきを読めば、 著者がこの本で何を目指していたのかは、分かる。 すなわち、 古今東西、文学作品だけではない様々なジャンルの文章を挙げ、 「言葉づかい」という狭義にとらわれない「文体」について、 いろいろと吟味してみる、ということ。 ただ、残念なことに、 例として採り上げた文章が圧倒的に少ないし、 分析も浅すぎる。 何よりも、分析に用いる「ものさし」が一定ではなく、 文章 […]

「辞書を編む」(飯間 浩明)

  学生時代の就職活動のときに、 出版社の面接で「辞書を作りたい」と言っていた。 面接官には、「若者にしては珍しい」と、 感心というよりも嘲笑に近い表情をされたことを、 よく覚えている。 そして結果は、全社不採用。 あれから20年以上経ち、 当時の理想とはほど遠い仕事に就いてしまってはいるが、 相変わらず、辞書は好きだ。 その辞書が、どのように作られるのか、 さらに改訂というのは、どのよ […]

「方言」(折口 信夫)

どうゆう基準かは分からないが、いくつかの方言を採り上げて、 それらのルーツや意味を検討する、という内容。 ほとんど聞いたこともない語ばかりだったのだが、 東京の方言として紹介されている「モロに」という語は、 今も使うことが多いので、興味深かった。 江戸語だったのですね。

「差別語からはいる言語学入門」(田中 克彦)

文系・理系を問わず、「まっとうな」学者というものは保守的なので、 予算がつかないような研究なぞ、やろうとしない。 言語学でいえば、差別語などというものは、鬼っ子中の鬼っ子で、 学問的にアプローチされることなど、今後もないであろう。 この本は、言語学界のアウトローともいえる著者だから書けたわけで、 連載の途中で出版社側からお断りが入ったエピソードなどは、 なるほど、と思わせる。 それにしても、差別語 […]

「犬は『びよ』と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い」(山口 仲美)

ヒトの話言葉は、1,000年前と今とでは随分違っているが、動物の鳴き声はどうだろう。 おそらくは、変わっているまい。 ではなぜ、犬の鳴き声は、現在は「ワンワン」で、1,000年前は「びよ」だったのか。 それは、人間と犬の関わり方が変わったからだ、というのが著者の主張だ。 すなわち、「ワンワン」というのは“飼い犬”の鳴き方であり、「びよ」というのは“野犬”の鳴き方であって、 時代が下るについて「犬= […]