今月下旬の演奏会に向けて、練習するのは勿論だが、楽器も最良の状態にしようと思い、
とはいえ、楽器や撥を新調するわけにもいかず、
できるだけコストを抑えて、いろいろと調整を加えてみた。

・糸
一の糸は、八月の演奏会前に先生からいただいたものが大変よく鳴るので、そのままとし、
二の糸と三の糸を、「絹糸」に変えてみた。

特に三の糸については、高音の響きと柔らかさが、今までとは段違い。
これは素晴らしい!、と思ったのも束の間、なんと一日で三の糸が切断。

二の糸は何とかもっていたものの、絹のせいか、なかなか音程が安定せず、
こちらも諦めることとした。

結局、二の糸は新テトロン、三の糸はナイロンで落ち着く。
音もかなり良いし、音程も安定。不満なし。

・駒
半鼈甲の二分五厘を購入したことは以前書いたが、
その後、三味線屋で別の駒をいただいた(おそらく、半象牙の二分五厘)。

元の半鼈甲の方が、音が柔らかいので、そちらを使うことにした。

・音緒駒
あまり普及はしていないかもしれないが、
音緒と皮の間に置く、鼈甲製の駒で、皮の振動を音緒が吸収しないようにするものだという。
成程、理には適っている。

3,000円強で買えたので試してみたところ、
確かに音はキンキン鳴るが、残響というか余韻がキツイ気がして、やめることにした。

・撥(その1)
鼈甲撥だが、若干硬い(厚い)気がしていたので、三味線屋に三日間ほど預けて、
薄く削ってもらった。

弾きやすくなった気はするが、それほど劇的な変化は感じられず。
※ただ、何と無料でやっていただいたので(感謝)、かなりラッキー。

・撥(その2)
掌が極度の多汗症のため、すべり対策として、手ぬぐいを巻いていたのだが、
その改良版として、テニスラケット用のグリップテープを購入してみた。

専門店に行ってみると、数十種類もズラリと並んでいる。
いくつかサンプルがあったので握ってみると、さすがは現代科学の結晶。
これならば、汗ばんだ手で振り回そうが叩きつけようが、滑りようがない。

一番しっくりきたものを購入。400円ほど。

ただ、手ぬぐいでも何とかなりそうなのと、
せっかくの撥にそんなものを巻くのがなぜか気が引けて、まだ巻いていない。

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とまぁ、総額で一万円もかけず、あれこれ試行錯誤した結果、
現状はベストのバランスに行き着いた。

そう、あとは、練習・・・。練習あるのみ。

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