歴史

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「シルクロード~流沙に消えた西域三十六か国」(中村 清次)

NHK特集の『シルクロード』の、 取材班団長が著者ということもあり、 番組閲覧とセットで読んだ方がいい。 番組の方は、 ロードムービー的な色合いが、 濃かったように思うが、 この本は、 シルクロードと西域諸国が、 中国の各王朝にとって、 どのような意味を持ち、 そしてそこに、 どのような歴史が繰り広げられてきたのか、 の解説に焦点をおいている。 特に序盤に書かれていた、 中国の絹織物文化と、 西域 […]

NHK特集「シルクロード」

1980年代に全12回で放送された、 伝説の番組「シルクロード」を、 NHKオンデマンドで視聴した。 我々日本人の民族的ルーツには、 まだ定説はないが、 文化的ルーツとしては、 中国が絶対的な存在であり、 そしてその中国の文化を考察するにおいては、 「シルクロード」による、 西域との関係を無視することはできない。 いや、無視することができないどころか、 文化だけではなく、政治面においても、 漢民族 […]

「歴史を変えた6つの飲物」(トム・スタンデージ)

文化史、経済史、政治史、 というレベルで、 世界史を語ることはできるけれども、 例えば、 音楽史、絵画史、読書史、 では「世界」は語れない。 だが、酒は違う。 酒は、この地球上に生まれて以来、 万人を熱狂させ、 時には権力と結びつき、 時には人々の争いを招き、 そして何よりも、 常に人々の生活の、 「ほぼど真ん中」にあった。 しかし酒が人を酩酊させることは、 利点であると同時に弱点でもあり、 人を […]

「司馬江漢『東海道五十三次』の真実」(對中 如雲)

歌川広重の「東海道五十三次」は、 言わずと知れた、 世界的な名作浮世絵であるが、 まさかそれに「パクリ元」があり、 しかもそれを司馬江漢が描いていたとは…。 当然ながら、 江漢の「五十三次」には、 贋作説もある。 しかしこの本では、 まるでミステリー小説において、 名探偵が犯人のアリバイを、 ひとつずつ崩していくかのように、 江漢の「五十三次」が、 紛れもない真作であること、 そして広重が(悪い意 […]

「古代日本の官僚-天皇に仕えた怠惰な面々」(虎尾 達哉)

かつて深夜残業が続いていたときに、 毎夜タクシーで帰宅していたことがあるのだが、 霞が関の省庁の前を通り過ぎるとき、 「客待ちタクシー」の多さに、 驚いたという経験がある。 一時期ニュースでも、 官公庁の「ブラック勤務」について、 話題になっていたが、 そう、日本の官僚は、 とにかく勤勉なのである。 7、8世紀の頃、 「神にしませば」とうたわれた天皇を中心に、 中国を真似て、 「律令国家」を完成さ […]

「源範頼 (シリーズ中世関東武士の研究 第14巻) 」(菱沼 一憲 )

源義経と同様、頼朝の弟として、 平家追討の大将でありながら、 美化・英雄化された義経と比べ、 あまりにも影の薄い源範頼という武将。 小中学生の頃、 吉川英治(たぶん)の『平家物語』を読んで以来、 自分の中でくすぶっていた、 「源範頼とは、果たしていかなる武将なのか」 という疑問を解き明かすべく、 6,500円という高価な本だけれど、 読んでみることにした。 (それにしても、範頼関連の本は少ない!) […]

「歴史よもやま話 西洋篇」(池島 信平 編)

以前こちらで紹介した、 「東洋篇」の姉妹版。 トピックスは、以下の通り。 ピラミッドの国/古代オリンピック/アレキサンダー大王/クレオパトラの鼻/ローマ方法/十字軍/ルネッサンスの天才たち/ジョージ・ワシントン/フランス革命/ナポレオン/リンカーンとその暗殺/ビスマルク/第一次大戦/ロシア革命/第二次大戦 この本の魅力は、2つある。 1つめは、対談であること。 著者が事前に綿密に調べて、 推敲に推 […]

「世界が動いた『決断』の物語 新・人類進化史」(スティーブン・ジョンソン)

スティーブン・ジョンソンによる、 「新・人類進化史」シリーズの3冊目。 実際の歴史や政局などの、 重要な局面に存在した「決断」の例をたどりつつ、 予想、選択、決定といった、 「決断」に至るまでの一連のプロセスには、 どのような方法があり得るのか、 そしてそれらを行う際に、 我々の脳や心理がどのように作用するのか、 について述べた本。 オバマ政権によるビン・ラディン暗殺作戦については、 目星を付けた […]

「世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史」(スティーブン・ジョンソン)

「世界を変えた6つの『気晴らし』」に続く、 スティーブン・ジョンソンによる「新・人類進化史」。 本書のテーマは、 あるひとつの発見・発明が、 まったく別の分野でのイノベーションを引き起こすという、 いわゆる「ハチドリ効果」について。 具体的には、 本書の第一章「ガラス」で触れている、 下記の事例が分かりやすいだろう。 グーテンベルクが印刷技術を発明したことで、 書物を読む人口が急増したことは、 世 […]

「史記8 列伝四」(司馬遷)

70編に及ぶ列伝をこれで読了した。 『史記』全体では、 70/130を読んだことになる。 この「列伝四」は、 「酷使列伝」「游俠列伝」「滑稽列伝」など、 最後に変わり種を持ってきたという感じだが、 それらひとつひとつが、 さらにオムニバス的な様相を呈しているので、 退屈しないというか、読み易い。 「酷使列伝」は、 冷酷な役人の所業を述べたものだが、 刑罰として、肢体を裂いたり、 ノコギリで項を切っ […]

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