歴史

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「歴史よもやま話 西洋篇」(池島 信平 編)

以前こちらで紹介した、 「東洋篇」の姉妹版。 トピックスは、以下の通り。 ピラミッドの国/古代オリンピック/アレキサンダー大王/クレオパトラの鼻/ローマ方法/十字軍/ルネッサンスの天才たち/ジョージ・ワシントン/フランス革命/ナポレオン/リンカーンとその暗殺/ビスマルク/第一次大戦/ロシア革命/第二次大戦 この本の魅力は、2つある。 1つめは、対談であること。 著者が事前に綿密に調べて、 推敲に推 […]

「世界が動いた『決断』の物語 新・人類進化史」(スティーブン・ジョンソン)

スティーブン・ジョンソンによる、 「新・人類進化史」シリーズの3冊目。 実際の歴史や政局などの、 重要な局面に存在した「決断」の例をたどりつつ、 予想、選択、決定といった、 「決断」に至るまでの一連のプロセスには、 どのような方法があり得るのか、 そしてそれらを行う際に、 我々の脳や心理がどのように作用するのか、 について述べた本。 オバマ政権によるビン・ラディン暗殺作戦については、 目星を付けた […]

「世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史」(スティーブン・ジョンソン)

「世界を変えた6つの『気晴らし』」に続く、 スティーブン・ジョンソンによる「新・人類進化史」。 本書のテーマは、 あるひとつの発見・発明が、 まったく別の分野でのイノベーションを引き起こすという、 いわゆる「ハチドリ効果」について。 具体的には、 本書の第一章「ガラス」で触れている、 下記の事例が分かりやすいだろう。 グーテンベルクが印刷技術を発明したことで、 書物を読む人口が急増したことは、 世 […]

「史記8 列伝四」(司馬遷)

70編に及ぶ列伝をこれで読了した。 『史記』全体では、 70/130を読んだことになる。 この「列伝四」は、 「酷使列伝」「游俠列伝」「滑稽列伝」など、 最後に変わり種を持ってきたという感じだが、 それらひとつひとつが、 さらにオムニバス的な様相を呈しているので、 退屈しないというか、読み易い。 「酷使列伝」は、 冷酷な役人の所業を述べたものだが、 刑罰として、肢体を裂いたり、 ノコギリで項を切っ […]

「史記7 列伝三」(司馬遷)

列伝とはいっても、 一応は年代順に並んでいて、 この「列伝三」は、大まかにいえば、 漢帝国(前漢)がようやく軌道に乗ってきた頃、 呉楚七国の乱や、 匈奴らの周辺諸国との争いが生じた時代のものである。 印象的というか、かなり特徴的だったのが、 「扁鵲倉公列伝」で、 ここでは扁鵲(へんじゃく)らが行った、 医術について語られているのだが、 どのような症状をどのように見抜いたか、 そして患者がどうなった […]

「史記6 列伝二」(司馬遷)

「列伝一」は、 諸国による打倒・秦における、 策略的な内容が多かったのに対し、 「列伝二」は、 項羽と高祖も登場するし、 まさに秦の崩壊という、 中国古代史のクライマックスを、 李斯や蒙恬といった人物の視点で描いているのが、 まるで小説を読んでいる感覚で楽しめる。 司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を、 読んでみたくなった。 各話の最後には、 「太史公曰く~」という形で、 著者の司馬遷自身が、 感想を述べ […]

「知っておきたい『酒』の世界史 」(宮崎 正勝)

僕が思うに、 「酒の世界史」とは一種のトートロジーで、 なぜならば、世界史を形作ったのは酒であり、 酒がなければ歴史は存続しなかっただろう、 と思うからである。 本書は、文明史に沿って、 酒の歴史を下記のように明確に区分する。 1.狩猟・採集による「果実の醸造酒」の時代 2.農耕による「穀物の醸造酒」の時代 3.「蒸留酒」の時代 4.新旧大陸の交流による「混成酒」の時代 5.産業革命による「酒の大 […]

「史記5 列伝一」(司馬遷)

岩波文庫版は完全収録ではないとのことで、 ちくま学芸文庫にて、 この偉大なる歴史書の全集を購入、 まずは後半4冊の列伝から読み始めることにした。 歴史書は、大きく分けると、 出来事を年代順に記述する「編年体」と、 人物の伝記によって記述する「紀伝体」に区分され、 後者はまさにこの『史記』が編み出した形式であり、 その「紀伝体」の中心をなすのが「列伝」である。 今更ここで言うまでもなく、 また当然原 […]

「歴史よもやま話 東洋篇」(池島 信平 編)

昭和40年前後にNHKラジオで放送された、 歴史の専門家による座談会を、 書き起こして本にしたものらしい。 古い本であるが、それもそのはずで、 先日実家に帰った際に、 父親が処分しようとしていた本の中から、 頂戴してきた。 テーマとしては、下記の通り。 釈尊/孔子と孟子/秦の始皇帝/司馬遷の世界/長安の月/敦煌/成吉思汗/西遊記と水滸伝/康煕・乾隆/孫文/北清事変/宦官/毛沢東 言うまでもなく、 […]

カエル in プリニウスの博物誌

先月だったか、 未だ梅雨の明けないとある夕方、 家の前の路地で、 目の前を一匹のヒキガエルが横切った。 東京とはいえ、 別にヒキガエルなど珍しくもないのだが、 コロナ禍により、 数か月も家に籠りきりだったこともあり、 普段とは違った、 愛情というか、好奇心を含んだ眼で、 その姿をしばらく眺めていた。 カエルといえば、 『日本書紀』の応神天皇十九年、 帝が吉野へ行幸した際、 地元民の歓待を受ける場面 […]

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