映画「地球、最後の男」
「2001年宇宙の旅」の強烈なオマージュ。

ひと言で説明するのは難しいのだけれども、

人間の意識や文明の、儚さというか、
存在と非存在の紙一重なところを、
SF的なテーマで語るという、野心作。

主人公は宇宙飛行士。

地球を周る宇宙ステーション内で任務を行っているが、
突然ヒューストンと連絡が取れなくなり、孤立する。

宇宙で、誰とも話ができない孤独状態になる、というのは、
ある意味「究極の恐怖」なわけで、
観ている方のストレスもどんどん溜まっていく。

新しい感覚の恐怖映画という点でも、
この作品は成功していると思う。

なぜ地球と連絡が取れなくなったのか、
主人公はどうなったのか、

ストーリー的なことは、明確には語られない。

そこは現実とも幻想とも区別のつかない、
映像の断片によって、
観る側の想像力に任せている。

無責任と言ってしまえばそれまでだが、
こういう映画は嫌いじゃない。

久々に骨太で考えさせられる映画を観た。

原題は「LOVE」。成程。

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