2016年

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「新勅撰和歌集」の大晦日

日本の古典和歌の特徴は、「四季」の歌の豊富さにあると言ってもよい。 当然ながら、恋の歌も多いには多いが、 恋愛感情の表出は、古今東西の歌謡・文学には普遍的なものであって、 特に珍しいというわけではない。 やはり日本という風土であるからこそ誕生し、 洗練されてきた「四季」の歌をこそ楽しみたい。 季節には変わり目(境界点)があるがゆえに、 それぞれの季節が実感されるわけで、 その境界点の中でも、一番顕 […]

  • 2016.12.31
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湯西川訪泉記

12月24・25日は、都内にいても煩わしいだけなので、 思い切って温泉へ行くことにした。 夏から激務続きで、ロクに休みも取れなかったので、ちょうどいい。 ではさて、どこへ行こうか。 関東近辺だけど、それほどメジャーじゃないところ。 気分的には、海沿いよりは、山奥がイイ。 とまぁ、「じゃらん」とにらめっこをした結果、 鬼怒川のさらに奥にある、「湯西川温泉」に決めた。 調べてみると、ここは平家の落ち武 […]

diary 2016/12

・2016年12月31日(土) 今年一年を漢字で表すと・・・・「耐」。 これだな。 ・2016年12月30日(金) 会社的には28日が仕事納めだったが、自分は今日まで出社。 年末年始だからといって休みにする必要はないし、 カレンダー通り+元旦、ぐらいを休みにしておけばいいんだと思う。 週の半ばが1日だけ休日、とかならうれしいけど、 長い連休というのは正直、不要。 ・2016年12月29日(木) イ […]

「日本文法体系」(藤井 貞和)

  僕が大学で古典文学を学ぼうと思ったのは、 作品が、というよりも、とにかく文法が好きだったから。 苦にする受験生が多かった活用や接続なども覚えようとするまでもなく自然と身に着いたし、 いまだに古語辞典は、枕頭から離したくない存在でもある。 だからいまこうして、あらためて古典文法の本を読むと、 何をいまさら、という気持ちよりも、 懐かしい場所に帰ってきたというか、日々の仕事からの現実逃避 […]

「私たちは宇宙から見られている?」(ポール・マーディン)

  タイトルは刺激的だけど、 中身はオーソドックスな惑星科学についての本。 このブログで何度も口にしている、 新刊科学書は女房を質に入れてでも買え という格言通りに、期待に胸を膨らませて読んだのだけれど、 これ、原書が出たのはちょっと前なんじゃないかな・・。 ニューホライズンズやフィラエのことにはまったく触れてないし、 最新の説というよりも、 既知の事柄をうまくまとめた、教養学部の教科書 […]

「図説 科学史入門」(橋本 毅彦)

  図版をベースに科学史を語るという、魅力的な内容。 しかも語られる科学史は、 天文/気象/地質/動物・植物/人体/生命科学/分子・原子・素粒子 の7分野に明確に分けられていて読み易い。 どこかで目にした図を見て、 あらためてこういう意義があったのかと分かったり、 初めて目にするものでも、新鮮な驚きがあったりする。 人間が視覚に頼る生き物だということは言うに及ばず、 科学における「見る」 […]

「ゴッホとゴーギャン展」(@東京都美術館)

企画展の場合、「何を見せるか」は勿論ではあるが、「どう見せるか」が重要となる。 特に今回の「ゴッホとゴーギャン」のような、 美術好きであれば、おそらく誰もがそのストーリーを知っているようなテーマの場合、 ヘタをすれば、作品そのものの魅力を減じてしまう可能性もある。 果たして「ゴッホとゴーギャン」という、この直球ど真ん中な企画をどう料理しているのか、 僕の興味はこの一点だった。 誰もが思いつく安易な […]

「続 百鬼園随筆」(内田 百間)

  前作の「百鬼園随筆」は売れに売れたらしく、 百間先生の借金も随分減っただろうと思われるが、 これはその続編である。 続編といっても、小説ではないから、 別にどっちが先でどっちが後でも構わないわけで、 読みたい方から読めば、それでいい。 ただ、この「続」は、なかなか一般受けはしないだろうという感じで、 すでに百間先生の文章の面白みを分かった人でなければ、 正直、退屈してしまうだろう。 […]

星はデネブ

デネブといえば白鳥座のアルファ星、 アルタイルやベガとともに「夏の大三角」を作る、一等星のひとつである。 ちなみにデネブは、全天21ある一等星のうちで暗い方から数えて2番目ではあるが、 地球からの距離が、他の一等星と比べてズバ抜けて遠い(約1,500光年)ため、 絶対等級でいえば、逆にズバ抜けて明るい星だということになる。 (全く関係ない話だが、「いっとうせい」を変換しようとすると、 まず「一党制 […]

「日記で読む日本文化史」(鈴木 貞美)

  テーマ自体はすごく興味深いのだけれど、 ただ、さすがに新書で語り尽くせるような内容ではない。 古典の引用が少ない割に、 明治以降の、一般読者から投稿された日記を長々と紹介し、 それぞれに「文末は『~た』が目立つ」とか、 どうでもいい部分にこだわりを見せるなど、 ちょっとバランス的にイマイチな気もした。 現代は誰もがtwitterやblogで日記(に近いもの)を書く時代で、 それらを読 […]

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