「予測不可能性、あるいは計算の魔――あるいは、時の形象をめぐる瞑想」(イーヴァル・エクランド)

  真円および等速運動という完全性の誘惑を断ち切ったケプラー、 それを計算により証明したニュートンから始まり、 予測不能な科学の代名詞としてのポアンカレが登場する。 そしてそこからカタストロフィ理論の詳細へと踏み込み、 科学における「予測可能」と「予測不可能」の違いから、 時の概念について展開していく。 おそらく興味のない人には一生知らなくても良い内容だし、 これらを知らなくても、人生が […]

映画「アルビノ・アリゲーター」

  20代の頃、ケヴィン・スペイシーにハマっていたことがあって、 その彼が初監督をした作品ということで、 当時すぐにレンタルして観た記憶がある。 最近、彼があんな不名誉な事件で、 おそらくもう表舞台に出ることはないだろうと思ったこともあり、 やたらとこの作品が観たくなって20年ぶりの再鑑賞。 この映画の魅力としては、まずは、 マット・ディロン、ヴィゴ・モーテンセン、ウィリアム・フィクナー […]

diary 2018/09

・2018年9月24日(月) いままでチェロの弦は一本あるいは二本ずつ交換していたのだが、 今回四本同時に張り替えたら、 まるで違う楽器かと思うぐらいに音が劇的に変わってくれた。 やはり四弦の微妙な共鳴というか、バランスによって成り立っているのだと、 実感。   ・2018年9月23日(日) いつもの休日は、昼夜でワインを一本ずつ空けるのだけれども、 今夜はなぜかワインに飽きたというか、 […]

映画「ハングマン」

  ストーリーは、まんま『セブン』のパクり。 胸にアルファベットの傷跡を付けられ、首吊りにされるという連続殺人事件に、 アル・パチーノ扮する(元)警官が迫る、というサスペンス・スリラー。 まずはキャスティングから。 アル・パチーノはさすがに老けたね。 演技にキレもないし、もうこの手の映画には厳しいんじゃないかな。 その相棒を務めるのが、最近のスター・トレックシリーズでおなじみの、 カール […]

「大人の科学」(南 伸坊)

  著者曰く、この本の想定読者は、 「(自分を)コドモと思っていないコドモ」あるいは、 「(自分を)大人と思っていない大人」 ということらしい。 要するに、どっち付かずの中途半端。 「色気の科学」(「男と女」「ホルモン」「血液」など) 「生死の科学」(「死体」「解剖」「寿命」など) 「話題の科学」(「人工現実」「進化」「サリン」など) 「脳内の科学」(「記憶」「睡眠」「表情」など) とい […]

「日航機123便墜落 最後の証言」(堀越 豊裕)

  日航機墜落事故については、 いまだにネットやマスコミで採り上げられることが多く、 自分も少し気になっていたので、この本を手にしてみた。 おそらくこの本が、同じ事故を扱った他の書物と決定的に違う点は、 当時の米国の関係者に徹底的に取材することで、 この事件の、日本ではあまり語られてこなかった一面を示せていることだろう。 そこには、当時のボーイング社の社長や、 NTSB(米運輸安全委員会 […]

  • 2018.09.16
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映画「スターシップ9」

  スペイン・コロンビア合作のSF映画。 最近のSF作品では、「孤独な宇宙旅行」を描いた作品がやたらと多い。 これがホラーになると、例えばエイリアンシリーズのように、 最初はたくさんいた宇宙船の乗員がひとりひとり惨殺される、、 という展開になるわけだが、 あれも結局は、最終的には主人公だけが残るという、 要するに「宇宙での孤独」というテーマが、 根底にあると言っていい。 我々ヒトは、あま […]

夏を告げる漢字

以前、といっても4年半も前のことだが、 「春を告げる漢字」という記事を書いたら、 なぜかいまだに記事ランキング3位に入るぐらいに読まれているではないか。 何か特別なことでも書いたかしら?と思って、 当該記事を読み返してみたのだが、 我ながら大した内容は書いていない。 ただ、末尾に「次回は、6月ごろ、『夏』バージョンを。」と書いてあるにもかかわらず、 「夏バージョン」など書いた記憶がない。 なので4 […]

「涼しい脳味噌」(養老 孟司)

  養老先生の1990年前後のエッセイを集めた本。 前半は、解剖医の立場から「心と身体」の問題を述べたものが中心となっている。 英語で死体のことを「body」と表現することを初めて知ったとき、 ものすごく違和感があったことをいまだに覚えているが、 日本人と西洋人に「身体観」の違いについて書かれている箇所を読んだとき、 あぁ、なるほどと思えた。 要するに日本人は、「心」と「体」を切り離して […]

「中国古典文学大系22 大唐西域記」(玄奘)

たしか今年の2月ぐらいから読み始めた気がするので、 かれこれ半年以上、 就寝前とかに時間を見つけて、ちびちびと読み進め、 ようやく読了した。 言わずと知れた『西遊記』のモデルともなった玄奘の旅行記なのだが、 肩すかしを喰らったというか、 どうやら大きな勘違いをしていたことに途中で気付いた。 いくら中国側の許可証があったといっても、 中国からインドまでの陸路の道のりは、 砂漠、山脈、密林、猛獣、山賊 […]

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