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「生ける屍の死」(山口 雅也)

現代日本を代表する推理小説と言っていい。 全編とにかく「死の臭い」に満ち溢れているのが特徴で、 霊園を舞台とした連続殺人事件というメインテーマはもとより、 この小説の最も特異な点である、 死者が蘇る という設定が、 この作品に更なる暗い色調を加えている。 要するにリヴィング・デッドが普通となった世界なわけだが、 といっても、ゾンビのように生者を喰うわけでもないし、 また意識がないわけでもなく、 蘇 […]

映画「フェーズ6」

謎の病原菌によるパンデミックを生き抜く、 兄弟とその彼女たちのお話。 兄弟の兄を演じるのは、 最近の「スタートレック」シリーズのカーク役でおなじみの、 クリス・パイン。 パンデミック系の映画といえば、 ウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」みたいな、 感染者がゾンビ化するパターンかと思いきや、 この映画では、 感染者は、確かに目を背けたくなるような発症をするのだけれども、 他人を襲うわけではな […]

「偉人たちのあんまりな死に方」(ジョージア・ブラッグ )

タイトル通り、偉人たちの「生き様」ではなく「死に様」を、 かなりディテールにまで踏み込んで紹介した本。 本書で採り上げられている人物は、 ツタンカーメン、カエサル、クレオパトラ、コロンブス、ヘンリー八世、 エリザベス一世、ポカホンタス、ガリレオ、モーツァルト、マリー・アントワネット、 ワシントン、ナポレオン、ベートーヴェン、ポー、ディケンズ、 ジェームズ・A・ガーフィールド、ダーウィン、マリー・キ […]

「部首のはなし―漢字を解剖する」(阿辻 哲次)

「一番日本らしい辞書は?」と問われたら、 それは国語辞典ではなく、漢和辞典なのかもしれない。 部首索引だけなら、本場中国の字典も同様なのだが、 漢和辞典はそれに加えて音訓索引を備えており、 それがこの辞典を、日本的な存在たらしめている。 この本でも再三触れらているとおり、 そもそもその漢字を読めるのであれば、 普通の人は、まず漢和辞典など引かないのだ。 通常は読めない漢字に出会ったときにはじめて、 […]

映画「エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる」

2011年のスペイン映画。 朝起きたら、街の上空に巨大円盤が、、、 というどこかで見たような設定で始まるが、 それ以外に宇宙人も出て来なければ、 そのこと自体について描かれることもないので、 SF的な要素はほとんどない。 要するにこの映画は、 「世界が終わるかもしれない?」という極限状態において、 人々の心理や行動がどう変わるか、 ということを描いたドラマ作品である。 人々、と書いたが登場するのは […]

「天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(下) 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略」(エドワード・O・ソープ)

上巻が、投資の世界に入る前のギャンブルの話が中心だったのに対し、 下巻は全編投資のお話。 投資の世界に踏み出して、 順風満帆な状況で上巻は閉じられていたのだけれども、 下巻はいわば起承転結の「転」の部分からのスタートで、 ガサ入れだの、裏切りだの、イカサマだの、 成功者に必然的につきまとう、負の部分についてのエピソードから始まる。 ただ、この著者の強運と数学的能力には、 ネガティブ要素など、どうっ […]

映画「ヘンゼル&グレーテル」

アクション要素9割+ホラー要素1割といった感じか。 若干グロ&キモシーンも、あるにはある。 基本的には、ヴァンヘルシング的な、 勧善懲悪ドラキュラ退治の系統なわけだが、 誰もが知っている童話「ヘンゼルとグレーテル」の15年後、 あの兄妹が成長して魔女退治をする、という設定が斬新。 子供の頃に体験した童話の中でも、 「ヘンゼルとグレーテル」は、お菓子の家とか怖い魔女とか、 「赤ずきん」と並ぶぐらい、 […]

「天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上) 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略」(エドワード・O・ソープ)

ギャンブルや投資における「勝ち方」を指南した書ともいえるが、 どちらかといえば自伝的エッセイに近い。 ブラックジャックのルールも知らないまま、 数学を利用すれば勝てるのでは?と思い研究を続け、 遂にはあまりに勝ちすぎて、ラスベガス中のカジノを出禁となり、 挙句の果てには殺されかけたという。 ルーレットも同じく、 回転速度や玉の位置などを毎回計算し、 稼ぎまくる。 夢のような話だが、すべて事実。 そ […]

映画「背徳の囁き」

もう30年も前の作品で、 原題は「Internal Affairs(インターナル・アフェア)」。 「インターナル・アフェア」といえば、 あのスコセッシ監督でディカプリオが演じた、 『ディパーテッド』の元ネタである、 トニー・レオン主演の香港映画かと思ったら、 あれは『インファナル・アフェア』。 どうも紛らわしい。 さて、 「Internal Affairs(インターナル・アフェア)」とは、 警察の […]

diary 2019/06

・2019年6月30日(日) 21世紀になってだいぶ経つというのに、 いまだに国際政治においてアメリカが目立っているのは、 どうもよろしくない。 ・2019年6月29日(土) 一日数時間は読書をするので、 その本の内容次第で気分が安定しないことが、たまにある。 どんなジャンルであれ、没頭できる本だと、 心に雑念が生まれないというか、万事スムーズな気がする。 ・2019年6月28日(金) 金曜日の夜 […]

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