本・読書

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「地球46億年 気候大変動」(横山 祐典)

  サブタイトルは、 「炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来」。 ブルーバックスって、 何となく高校生向けの科学一般書というイメージが強くて、 この本もそのつもりで気軽に手に取ってみたのだけれど、 なかなか専門的でヘヴィーな内容だった。 人間の活動に起因する二酸化炭素の増加により、 地球気候が温暖化しているのは疑いようのない事実だが、 けれど、それ以外の原因によっても、 長期的 […]

「高倉院升遐記」(源 通親)

  「升遐」とは天皇や貴人の死のこと。 以前紹介した「高倉院厳島御幸記」同様、源通親による日記で、 厳島への旅から戻って約1年後に高倉院が崩御、 その悲しみの心の中や院との思い出を、 100首以上の和歌をメインに綴った、歌日記的な作品。 源通親という人は、かなりの政治家だったようで、 そう考えると、この作品も彼の真の心の声というよりは、 どうも世間に対する「忠義心」のアピールのような気が […]

「影の現象学」(河合 隼雄)

  古本屋の閉店セールで叩き売られていたのと、 巻末の解説で遠藤周作が「名著」だと絶賛していたのとで、 心理学という自分にはかなり疎い分野ながらも、 読んでみることにした。 夢や無意識、あるいは多重人格など、 人には、もう一人の自分ともいうべき「影」の部分が多かれ少なかれ存在する。 それはなぜ生じるのか、そしてそれが生じることでどうなるなのか、 我々はそれにどう対処すべきなのか、を解説し […]

「高倉院厳島御幸記」(源 通親)

  「creativityと移動距離は比例する」という格言(?)があるぐらい、 現代での長距離移動は当たり前になったが、 日本は国土が狭いと雖も、我々は定住が基本の農耕民族であり、 しかもかつての貴族たちにとっては、 移動とはそれこそ命がけの大事件であって、 そのことは『土佐日記』『伊勢物語』『源氏物語(須磨・明石)』などにもよく表れているし、 いわゆる「道行」とは、まさに「魂をすり減ら […]

「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」(ニール・ヒンディ)

  ビジネスとアートの、思考・指向の共通点について、 多くの事例の紹介とともに、熱く語った一冊。 実際、僕も絵画・音楽・文学にはずっと興味があって、 それらの共通点を抽出して系統立てたい、というのが、 このサイト(ukiyobanare)の目的だったりするのだけれど、 確かにそれらを嗜んでいることで、 仕事の面で助けられた経験は多々あって、 その意味ではなるほど、と思う反面、 でもこの本 […]

「日本の星名事典」(北尾 浩一)

  ギリシャにせよ、エジプトにせよ、メソポタミアにせよ、中国にせよ、 古代文明における星の捉え方としては、 ある程度まとまった星の群れをひとつの集団として、 いわゆる「星座」の概念を形作ってきたわけだが、 日本での捉え方はそれとは異なり、 単独もしくは、2~3個の星に対して命名を行ってきた。 (北斗七星やカシオペヤ座のような例外はある) そのような「星の和名」を網羅的に紹介したのが本書で […]

「学問の発見 数学者が語る『考えること・学ぶこと』」(広中 平祐)

  著者は数学のノーベル賞ともいうべきフィールズ賞を受賞し、 京都大学・ハーバード大学の名誉教授も歴任した、 日本が生んだ世界的な数学者。 とはいっても数学に関する内容はごく一部で、 大部分は、学問をしたり物事を考えたりする上で大切なこと、 そして、人生で心がけるべきことについて熱く語った、 青少年向けの啓蒙書といっていい。 そんな本を40台半ばのおっさんが一生懸命読むのは、 世間的には […]

「老子の思想」(張 鍾元)

老子による『道徳経』、いわゆる「道」(タオ)の思想の解説書である。 これは江戸時代からの悪しき風習だと思うのだが、 我が国の教育において、まず学ぶべき中国の古典は『論語』となっている。 しかし『論語』や孔孟思想の儒教は、 年齢を重ねるに従って、うるさく感じられてくるわけで、 それと対極にあるのが、 老子・荘子の唱える「道」(タオ)の考え方だ。 荘子が完全に浮世離れしているのに対し、 老子の方は地に […]

「古代文明に刻まれた宇宙―天文考古学への招待」(ジューリオ・マリ )

  古代遺跡と天文学とを関連付けて研究する分野は、 「天文考古学」と呼ばれているわけだが、 ご存知のとおり、ここはオカルトや眉唾なものも含めた、 いわゆる「トンデモ科学」の温床ともなっている。 この本は、そのような「トンデモ科学」とは一線を画し、 学問的アプローチによったものであると、著者自身が力説している。 ただ僕には、如何にそのアプローチが完璧で、 導き出された結論が疑いのないもので […]

「ヌードがわかれば美術がわかる」(布施 英利)

  ヌードがわかれば美術がわかるとは思わないが、 美術がわかるためにはヌードがわかることは、たぶん必須なのかな。 要するに、彫刻や絵画に、ヌードの名作はあまりに多い。 ルノワールにせよマネにせよ、 今日、我々はヌード画を当たり前のように目にするが、 ヌードが芸術となったのは果たしていつからなのか、 そしてそれは人々にどのように享受されてきたのか、 ということを中心に述べた本である。 同時 […]

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