本・読書

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「しらふで生きる 大酒飲みの決断」(町田 康)

運動と食事制限を継続し、 コロナ禍のダイエットも、 無事成功しているわけだけれども、 やはり「飲みすぎ」が気になる中、 たまたま目についたので読んでみることにした。 著者は、芥川賞を始め、 数々の文学賞を受賞している作家 (残念ながら、読んだことはない) ということで、 何かしら得られるものがあるかと思い、 期待し過ぎたのが失敗だった。 本書は、 1.なぜ酒をやめようと思ったのか 2.どのようにし […]

「語源散策」(岩淵 悦太郎)

「語源」についてと、 「十二支」についての、 2種類のエッセイ風論考を収めている。 メインは「語源」の方なのだが、 さすがはあの『岩波国語辞典』の、 編者の一人でもある著者だけに、 特に古典文献の出典の紹介や、 そこからの用例や語形の変遷の推察など、 語り口は平易だけれども、 内容はそれほど軽くはない。 ただ、 降参する、という意味の「兜を脱ぐ」が、 同じく軍装である「シャッポを脱ぐ」に変わり、 […]

「そして誰もいなくなった」(アガサ・クリスティー)

孤島に集められた10人の男女が、 何者かに一人ずつ殺されてゆく・・・ という、 現代のミステリーで定番となった設定の、 まさに原点ともいえる作品で、 少年時代に読んで、 とにかく、怖い、 という印象だけが残っていたが、 ディテールはすっかり忘れていたので、 懐かしさを感じながら読んでみた。 童謡の歌詞どおりに、 一人ずつ消されてゆくというストーリーは、 謎解きというよりも、 確かにスリラー要素の方 […]

「あなたの知らない脳 意識は傍観者である」(デイヴィッド・イーグルマン)

思わず~してしまう、 気付いたら~していた、 というような日常的な無意識の行動から、 泥酔時に普段と真逆の言動をしてしまう 夢遊病状態で犯罪を犯してしまう というような特殊な行動まで、 どうやら我々の中には、 「自分が知らないもう一人の自分」 がいて、 そしてその「もう一人の自分」が、 本来の自分の意志とは関わりなく、 ちょいちょい顔を出すことに、 多くの人は、 薄々気付いているに違いない。 その […]

「日本国語大辞典 第二版」(小学館)

我が家では、 漢和辞典は『諸橋大漢和』と、 岩波の『漢語辞典』、 古語辞典にいたっては、 小学館の『古語大辞典』を含めて7冊もあるという、 盤石の布陣なのだが、 一方で、 国語辞典については心もとなく、 子どもの頃に親に買ってもらった、 『広辞苑 第三版』(昭和58年発行) があるだけだった。 そもそも国語辞典なんてものは、 所詮現代語の意味を調べるだけなので、 ネットで十分事足りる、 という考え […]

「源範頼 (シリーズ中世関東武士の研究 第14巻) 」(菱沼 一憲 )

源義経と同様、頼朝の弟として、 平家追討の大将でありながら、 美化・英雄化された義経と比べ、 あまりにも影の薄い源範頼という武将。 小中学生の頃、 吉川英治(たぶん)の『平家物語』を読んで以来、 自分の中でくすぶっていた、 「源範頼とは、果たしていかなる武将なのか」 という疑問を解き明かすべく、 6,500円という高価な本だけれど、 読んでみることにした。 (それにしても、範頼関連の本は少ない!) […]

「でたらめの科学 サイコロから量子コンピューターまで」(勝田 敏彦)

「乱数」についての入門書。 乱数の特徴を端的に挙げるとすれば、 ・配列の予想がつかず、偏りもない数の集合 ・その数を示すよりも、 短く説明をすることができない数の集合 といったところか。 ただでたらめに数が並んでいるだけではなく、 「偏りがない」というところがポイントで、 まとまった量の数を調べたときに、 特定の数だけが、 多かったり少なかったりしてもいけない。 数学でいえば、 π(円周率)もe( […]

「名探偵が多すぎる」(西村 京太郎)

鉄道ミステリーで有名な作者だが、 これは別府へ向かう客船が舞台。 しかも、 明智小五郎、エラリー・クイーン、 エルキュール・ポアロ、ジュール・メグレ、 という、 (フィクション界での)名探偵4人に、 アルセーヌ・ルパン、怪人二十面相といった、 こちらも(フィクション界での)名怪盗がタッグを組んで、 知恵比べを挑む、というストーリー。 密室トリックが2つもあるという点に惹かれて、 この作品を読んだわ […]

「歴史よもやま話 西洋篇」(池島 信平 編)

以前こちらで紹介した、 「東洋篇」の姉妹版。 トピックスは、以下の通り。 ピラミッドの国/古代オリンピック/アレキサンダー大王/クレオパトラの鼻/ローマ方法/十字軍/ルネッサンスの天才たち/ジョージ・ワシントン/フランス革命/ナポレオン/リンカーンとその暗殺/ビスマルク/第一次大戦/ロシア革命/第二次大戦 この本の魅力は、2つある。 1つめは、対談であること。 著者が事前に綿密に調べて、 推敲に推 […]

「十角館の殺人」(綾辻 行人)

ミステリーは好きなのだが、 あまり現代の作品には親しみがなく、 評判が良さそうだったので、 とりあえずこれを読んでみた。 無人島に渡った若者グループが、 十角形をした「十角館」という建物で、 何者かにひとりずつ殺されてゆく、 という、よくあるタイプのお話。 一日半で読み終えたので、 なかなか楽しめるには違いないのだけれど、 推理小説として優れているかと言われると、 ちと疑問。 そもそも、トリックが […]

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