本・読書

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「昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略」(スコット・リチャード ショー)

「手のひらを太陽に」という唄があるけれど、 サビの、「手のひらを太陽に~♪」の部分、 最初に8分休符が入るんですよね。 つまり、「ン手~のひらを~太陽に~♪」ということなんだけど、 あのサビの冒頭の休符の効果は絶大なわけで、 まさにこの曲は、ひとつの休符のお蔭で、 名曲になっているといっても過言ではない。 いや、別に言いたかったのは譜面の方ではなく、 歌詞の方でした。 ミミズだって、オケラだって、 […]

「風土記の世界」(三浦 佑之)

大学時代は古典文学を専攻していた僕でも、 「古事記」「日本書紀」「万葉集」と比べ、 「風土記」に触れる機会は、それほど多くない。 それもそのはずで、 当時60ほどあった国のうち、 「風土記」が残っているのは5か国、 それに加えてわずかな逸文があるにすぎない。 日本全国の「風土記」が残っていたとしたら、 民俗学的にも、国語・文学的にも、もちろん歴史学的にも、 それはそれは貴重な史料になるはずなのだが […]

「僧正殺人事件」(S・S・ヴァン・ダイン)

古典ミステリーの傑作、ということは知っていたけれども、 タイトルがなんか堅苦しくて、ついつい敬遠していた。 とある一家に関わる人々が、 マザー・グースの童謡の内容に沿って次々に殺害される事件を、 名探偵ヴァンスが解決する物語。 「僧正」というのは、 殺人犯人が、犯行声明文にそのように署名していたことと、 作品中の重要なアイテムである、 チェスの駒の「ビショップ」からきている。 登場人物に物理学者や […]

「日本語の謎を解く: 最新言語学Q&A 」(橋本 陽介)

・日本語の起源は? ・なぜ五・七・五なのか? ・丁寧を表す「お」と「ご」の使い分けは? ・古語と現代語で意味が異なる単語があるのはなぜ? ・ら抜き言葉は誤用なのか? ・古文はそのまま話されていたのか? ・「は」と「が」の違い ・日本語の語順はなぜSOVなのか? などなど、実際に著者の教育現場で挙がったという、 日本語に関する疑問について、 ひとつひとつ解説を加えていくことで、 日本語の特徴を概説し […]

「科挙―中国の試験地獄」(宮崎 市定)

ukiyobanareの名に恥じず、 相変わらず世間のニュースには疎いのであるが、 何やら英語の試験か何かで、 一悶着あったらしいことぐらいは知っている。 詳細は分からないけれど、 試験があるのであればそれに向けて頑張ればよいだけだし、 カネがかかるといっても、受験に数十万円かかるわけでもないし、 そもそも教育にはカネがかかるというのは、 古今東西の動かぬ事実。 とはいえ、 金持ちであるからといっ […]

清少納言の感性

もうかれこれ二ヵ月ほど、 寝る前の空いた時間に、 『枕草子』をちびちびと読み進めているのだが、 日記風に宮中のエピソードを紹介しているタイプの段では特に、 わざと悪文、というか分かりづらい文章を書いて、 読者を混乱させようとしているのではないかと思えるぐらい、 とにかく難解すぎる。 当然、現代風に句読点や「」が付せられているからまだしも、 もしそれらがなければ、3日ももたずに挫折していただろうと思 […]

「三つの棺」(ジョン・ディクスン・カー)

自分は普段あまり小説を読まないので、 大変恥ずかしながら、 推理小説の大御所であるこの作家の作品を読むのは、 実はこれが初めてである。 なので、他の作品との比較はできないのだが、 書評等々で、この作品がカーのファンには、 それほど高評価ではないことも、何となく知っていた。 そんな状況の中で、読んでみての感想としては、 面白くはないが、よく出来てはいると思う。 面白くないというのは、 もしかしたら翻 […]

「ん―日本語最後の謎に挑む―」(山口 謠司)

古典文法の授業で、例えば、 「あなり」というのは、元々は「あるなり」で、 それが「あんなり」となり、「ん」が欠落したものである と習うが、 「あるなり」⇒「あんなり」は音便として説明が付くものの、 「あんなり」から「ん」が欠落する理由については、 よく分からない。 昔は「ん」を書かなかったのだ、と言われればそれまでだが、 ではなぜ書かなかったのか? いつから書くようになったのか? 「ん」に該当する […]

「泥酔文学読本」(七北 数人)

「酒と文学はよく似ている」ということから、 酒が印象的な数多くの作品を紹介したエッセイ集。 自分が最近あまり小説を読まないこともあり、 ほとんどが知らない作品ばかりであったが、 さいわい酒の方は、 あまり飲まないどころかお世話になりっぱなしなので、 トータルとしてはまずまず楽しめることができた。 やはり酒というのは、古今東西、 日常と非日常とをつなぐアイテムの代表格だったわけで、 それが小説や詩歌 […]

「エイリアン──科学者たちが語る地球外生命」(ジム・アル=カリーリ)

タイトルと装幀だけ見ると、 いわゆる「トンデモ科学本」、 要はオカルトの類(たぐい)と勘違いしがちだが、 真面目な科学アンソロジー。 マーティン・リース、イアン・スチュアート、 ポール・C.W.・デイヴィスといった、 (たぶん)このブログでも紹介したことのある、 天文学、物理学、生物学、化学、心理学などの、 各ジャンルの第一線で活躍する学者たちが、 地球外生命の可能性について語った文章をまとめたも […]

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