本・読書

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「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」(門倉 貴史)

世の中の統計と呼ばれるものには、 意図したものであれ、そうでないものであれ、 さまざまなバイアスやごまかしが潜んでいることを、 具体例とともに説明した本。 身近な例でいえば、「平均寿命」。 一見、何の間違いも生じないような単純な平均計算のように思えるが、 その計算方法を知ることで、 なかなか一筋縄ではいかないことが分かる。 また、「有効求人倍率」や「犯罪検挙率」といった、 普段のニュースでよく耳に […]

「数学的決断の技術 やさしい確率で『たった一つ』の正解を導く方法」(小島 寛之)

仕事でもプライベートでも、 何かしらの「決断」を求められるシーンは、多々ある。 そういった場面で、 何となく「勘」で判断するのではなく、 数学(確率)的根拠に基づくことで、 多少は判断の選択肢の幅が広がるのではないか、 というのがこの本の趣旨。 この本で紹介している数学(確率)的根拠とは、 ・期待値基準 ・マックスミン基準 ・マックスマックス基準 ・サベージ基準 の4種類で、それぞれについて具体例 […]

「批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義」(廣野 由美子)

芯の通った文学論。 「まえがき」にて、小説の読み方には、 ・形式や技法、テクストの構造や言語を調べる「内在的アプローチ」 ・文学以外の対象や理念を探求するために、 文学テクストを利用する「外在的アプローチ」 の2通りが存在し、 本書は小説『フランケンシュタイン』について、 これら2通りの解釈を試みるのが主旨であること、 そしてなぜ『フランケンシュタイン』を選んだのか、 が、明確に語られる。 これは […]

「迷信博覧会」(種村 季弘)

久しぶりに種村季弘の文章を読んでみて、 どことなく内田百間に似ているな、と思った。 そういえば、二人とも東大のドイツ文学科卒業。 たとえば中国文学を専門にしている人の文章に、 独特の語り口があるのは知っているが、 もしかしたらドイツ文学にも同じことがいえるのか? ・・・でもとりあえずサンプルは2人だけだから、 うっかり一般化はできない。 ともあれ、どちらも僕好みの人を喰ったような文章で、 ぱっと見 […]

「生ける屍の死」(山口 雅也)

現代日本を代表する推理小説と言っていい。 全編とにかく「死の臭い」に満ち溢れているのが特徴で、 霊園を舞台とした連続殺人事件というメインテーマはもとより、 この小説の最も特異な点である、 死者が蘇る という設定が、 この作品に更なる暗い色調を加えている。 要するにリヴィング・デッドが普通となった世界なわけだが、 といっても、ゾンビのように生者を喰うわけでもないし、 また意識がないわけでもなく、 蘇 […]

「偉人たちのあんまりな死に方」(ジョージア・ブラッグ )

タイトル通り、偉人たちの「生き様」ではなく「死に様」を、 かなりディテールにまで踏み込んで紹介した本。 本書で採り上げられている人物は、 ツタンカーメン、カエサル、クレオパトラ、コロンブス、ヘンリー八世、 エリザベス一世、ポカホンタス、ガリレオ、モーツァルト、マリー・アントワネット、 ワシントン、ナポレオン、ベートーヴェン、ポー、ディケンズ、 ジェームズ・A・ガーフィールド、ダーウィン、マリー・キ […]

「部首のはなし―漢字を解剖する」(阿辻 哲次)

「一番日本らしい辞書は?」と問われたら、 それは国語辞典ではなく、漢和辞典なのかもしれない。 部首索引だけなら、本場中国の字典も同様なのだが、 漢和辞典はそれに加えて音訓索引を備えており、 それがこの辞典を、日本的な存在たらしめている。 この本でも再三触れらているとおり、 そもそもその漢字を読めるのであれば、 普通の人は、まず漢和辞典など引かないのだ。 通常は読めない漢字に出会ったときにはじめて、 […]

「天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(下) 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略」(エドワード・O・ソープ)

上巻が、投資の世界に入る前のギャンブルの話が中心だったのに対し、 下巻は全編投資のお話。 投資の世界に踏み出して、 順風満帆な状況で上巻は閉じられていたのだけれども、 下巻はいわば起承転結の「転」の部分からのスタートで、 ガサ入れだの、裏切りだの、イカサマだの、 成功者に必然的につきまとう、負の部分についてのエピソードから始まる。 ただ、この著者の強運と数学的能力には、 ネガティブ要素など、どうっ […]

「天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上) 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略」(エドワード・O・ソープ)

ギャンブルや投資における「勝ち方」を指南した書ともいえるが、 どちらかといえば自伝的エッセイに近い。 ブラックジャックのルールも知らないまま、 数学を利用すれば勝てるのでは?と思い研究を続け、 遂にはあまりに勝ちすぎて、ラスベガス中のカジノを出禁となり、 挙句の果てには殺されかけたという。 ルーレットも同じく、 回転速度や玉の位置などを毎回計算し、 稼ぎまくる。 夢のような話だが、すべて事実。 そ […]

「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」(ロルフ・ドベリ)

ジャンル的には啓蒙書っていうのかな、 こういう本は初めて読んだかもしれない。 新幹線の待ち時間に、 いつも大宮駅構内の本屋をざっと見て回るのだけれど、 同類の本がやたらと多かった中で、 ちょっと読み応えがありそうだったので、 どれどれ、という感じで。 人生を豊かにするための、 51だか52だかの思考法を紹介していて、 その一部を挙げると、 考えるより行動しよう 支払いを先にしよう 簡単に頼みごとに […]

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