雑記

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形容詞「念なし」

いきなり季節外れな話題になるが、 「残念無念、恨めしや~」といえば、 幽霊が登場する際の決まり台詞である。 いま問題にしたいのは、この「無念」という言葉で、 現在では上記の幽霊の台詞同様、 「無念」は専ら「残念」とほぼ同じ意味で使われているが、 よく考えてみると、 「残念」は「念」が「残」っているの対し、 「無念」は「念」が「無」いわけなのだから、 逆の意味であるのが正しいような気もする。 「無念 […]

動詞「ししこらかす」

『源氏物語』の「若紫」巻の冒頭、 病気を患う光源氏に対して、ある人が下記のように勧める。 「北山になむ、なにがし寺といふところに、かしこき行ひ人侍る。 去年の夏も、世におこりて、人々、まじなひわづらひしを、 やがて、とどむるたぐひ、あまた侍りき。 ししこらかしつる時は、うたて侍るを、とくこそ試みさせ給はめ。」 ざっと意訳すると、こんな感じになる。 「北山の何とか寺に偉い修行者がいます。 去年の夏も […]

初春(はつはる)

すでに1月も後半になってしまったが、 ちょっと正月らしい話題を。 新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事 は、以前の記事でも紹介した、 『万葉集』の最後を飾る家持の歌であるが、 実は「初春(はつはる)」という語が、 和歌に詠み込まれている例は、極めて少ないことに気が付いた。 『万葉集』では上記の他に、 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく玉の緒 の一首のみ(たぶん)。 […]

年末の歌

このタイトルを見て、 「紅白歌合戦」や「レコード大賞」のことかと思った人もいるだろうけれど、 残念そこはukiyobanareのことなので、 歌と言えば、和歌のことでございます。 年末を詠った和歌を色々と調べていたところ、 俊成のこんな歌が「続後撰和歌集」にあった。 なかなかに 昔は今日も 惜しかりき 年や還ると 今は待つかな 現代語訳してみると、 「若かった頃は、一年が終わるのがもったいない気が […]

  • 2018.12.31
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十勝川訪泉記

クリスマスに都会の喧騒に巻き込まれるのを避けて、 恒例となったこの時期の温泉旅行。 とはいっても、今年はカレンダー的に、 23・24日という一泊強行軍なので、 結局イヴ&クリスマス当日は東京ということに。 今回訪れたのは、 モール温泉で有名な北海道の十勝川温泉。 通常の温泉は鉱物系なのだが、 モール温泉というのは、世界でも珍しいとされる植物系のもので、 やや温度は低めで、濁った色が特徴だとか。 今 […]

夏を告げる漢字

以前、といっても4年半も前のことだが、 「春を告げる漢字」という記事を書いたら、 なぜかいまだに記事ランキング3位に入るぐらいに読まれているではないか。 何か特別なことでも書いたかしら?と思って、 当該記事を読み返してみたのだが、 我ながら大した内容は書いていない。 ただ、末尾に「次回は、6月ごろ、『夏』バージョンを。」と書いてあるにもかかわらず、 「夏バージョン」など書いた記憶がない。 なので4 […]

芋虫が道を横切る事

芋虫や毛虫が、自分の前の道を横切る姿を見かけることが、稀にある。 不思議なことに、自分の横を並走している姿は見たことがないのだが、 それは単に視界に入らないだけか。 それはともかく、なぜ芋虫が道路を這う必要があるのかを疑問に思う。 彼ら・彼女らの母親は蝶もしくは蛾のわけだが、 母親は偏食の子供たちのために、 彼ら・彼女らが好んで食べる葉を選んで、 わざわざ産卵してくれる。 つまり、アゲハチョウはミ […]

「局」という字について

またもや、とりとめのない話。 家の近所を歩いてたら、とある建物の下記のような貼り紙が目に入った。 ————— 開局時間変更のお知らせ ○:○○⇒○:○○ ————— 「開局」というと咄嗟にテレビ局か?と思ってしまうが、 まさかこんな東京の外れにそんなものがあるはずもなく、 あらた […]

副詞「とくと」

「とくとご覧ください」 などというときの「とくと」は、 「じっくりと」というような意味の副詞だろうということは分かるが、 「ご覧ずる」とか「見る」といった動詞にしか付かないっぽいのと、 語源もよく分からないのが、電車の中で急に気になり、 居ても立ってもいられなくなったので(座席には座れなかったが)、 帰宅して早速調べてみた。 こういうときはまずは『広辞苑』にたずねてみる。 —̵ […]

新内節と、深川&日本橋そぞろ歩き

何度か義太夫の発表会で出演させてもらっている、 深川江戸資料館に、新内節を聴きに。 2014年にも行っており、そのときの記事はこちら。 半蔵門線の清澄白河で降り、まずは腹ごしらえということで、 迷わず深川めし。 狙った店は混雑していたため、「深川釜匠」さんに行ってみた。   相席前提の4人掛けテーブルが2つしかなく、 (おそらく)ご夫婦で切り盛りしている家庭的なお店。 いわゆる「深川めし […]

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