まだ正月気分も抜けきらぬ、
1月第2週の土曜日。

チェロのレッスンを終え、
上野広小路へと移動し、
ハンバーグとワインで燃料補給、

中央通りを久々に歩いてみたら、
かつてはあんなに乱立していた、
チケット安売り屋が、
まったく見当たらない。
(もしかしたら1軒ぐらいはあったかも)

昼飯にクーポンを使わなかったことが、
何となく悔しかったこともあり、

その分をチケット安買いで取り戻すか、
と思っていたのに、
見事にあてが外れてしまった。

そんなことよりも、
これが時代の流れかと思うと、
寂しいっちゃ、寂しい。

さて、今回鑑賞したのは、
キュビズムの作品。

総じての評価としては、

キュビズムの絵画というのは、
鑑賞する者の頭脳に理解を求めはするものの、
心には響いてこないなぁ、

ということ。

カンディンスキーの抽象画までいってしまえば、
感動がある。

だがキュビズムは、
カンディンスキーほど振り切れていない。

まだリアリティに未練があるというか、
中途半端というか、

要するに、
観る者に理解を求めるということ。

嫌いじゃないけれど、
別に好きにもならない、
間違いなく、

そんな感じ。

敢えて興味を惹かれた作品を
挙げるとすれば、
この2点。

・「パリ市」(ロバート・ドローネー)
「パリ市」(ロバート・ドローネー)
これは、分かりやすいよね。

真ん中の三人は女神らしいんだけど、
そんなことを知らなくても、

エッフェル塔とパリの街並み、
そして裸体の美女(?)3人。

ピカソやブラックの茶色とは違い、
色も鮮やかだし、
観ていてハッピーになれる。

・ジャン・メッツァンジェ「自転車乗り」
ジャン・メッツァンジェ「自転車乗り」
これも、分かりやすい。

流れる空気と一体となるほどのスピード感を、
乗り手をスケルトンにすることで、
表現しているのか?

造形は確かにキュービックだけれども、
気にならないというか、

むしろ、なぜキュービックにする必要があるの?
と思ってしまう。

やはり、キュビズムという手法は、
なかなか理解できない。

ということで、
眼の保養のために、

上野の森美術館で開催している、
モネ展にハシゴしようと思ったのだけれど、

入場制限してるし、
次の時間分も既に行列のようで、
さすがに断念。

上野の森美術館・モネ展

キュビズムや 上野の森に 迷ひけり

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