2010年USの、サスペンス・スリラー映画。
ケイシー・アフレックが演じるのは、
田舎の保安官助手。
一見、爽やかで紳士的な青年だが、
特殊な性癖と、
サイコ・キラーとしての、
裏の顔を持つ。
周りの人間を、
次々に殺害していく彼と、
彼を追い詰める、
警察側との対決、
というのが、
メインストーリー。
警察側が事件の証拠を、
ひとつひとつ暴いていくプロセスよりも、
あるときは衝動的に、
あるときは計画的に、
殺人を繰り返す、
主人公の内面の描写と、
それを演じる役者の演技が、
むしろ見所かな。
ケイシー・アフレックは、
あのベン・アフレックの弟で、
彼自身も、
オスカー俳優であるわけだけれど、
兄が正統派なら、
弟の方は、今作のような、
ちょっとクセのある役が、
ハマっている。
原作は有名な小説らしいのだが、
未読。
ただ、クライマックスとなるラストシーンが、
おっ!と思わせる一方で、
ちょっと投槍というか、
終わらせ方が雑なんだよな…
そこが一番の残念。
結構暴力的な描写も多いし、
決して後味は良くない作品。
適正価格(劇場換算):1,600円