前回紹介した上巻に引き続き、こちらが下巻。
僕の性格の問題か、上・下本だと、
上巻を読み終わると下巻を読むのがえらく面倒臭くなるものだが、
今回はそんなことはなかった。
面白さは失速することなく、下巻も読みごたえ十分。
下巻で採り上げられている作曲家は以下の通り。
ヴェルディ
ブラームスト
チャイコフスキー
フォーレ
プッチーニ
マーラー
ドビュッシー
R・シュトラウス
シェーンベルク
ストラヴィンスキー
無難な人選ではあるけれども、
今回でいえば、プロコフィエフとラヴェル、
ガーシュインなんかも読んでみたかった。
さて、上巻・下巻合わせて20人の、
「大作曲家」と呼ばれる人たちの人生を覗いてみて思ったことは、
・大酒飲みかヘビースモーカー、あるいはその両方だということ
・女性関係にだらしがないか、付き合い方が下手だということ
・金銭感覚がないか、異常に金銭に執着するということ
そして何よりも、「思い込みが激しい」というのが一番の特徴だけれども、
そもそもそうでなければ歴史に名を残すほどの芸術家にはなれない、か。
まぁ、それにしても、
ベートーヴェンのように人物像と音楽がピッタリな人もいれば、
ドビュッシーのようにかけ離れている人もいる。
どちらにせよ、この本を読んでからあらためて音楽を聴き直してみると、
また違った楽しみ方ができるに違いない。