明日は5時前に起きねばなので、簡潔に。
僕が偶々この分野に興味があるだけなのかもしれないが、
近頃、生命の進化の歴史に関する書物があまりに多い。
なかには「トンデモ理論」を繰り広げる本も多い中で、
この本は流石、科学の視点に立ち、
かつ一般的な興味を惹くことも忘れず、
なんともバランスの良い(心憎い)著作である。
ただ、進化学というのは、余程の発見がない限りは、
得てして、型通りの説明に陥りやすい。
もし誰かから僕に、
地球の生物の進化の歴史について書いてくれというオファーがあれば、
僕は迷わず、現代から書き始めるだろう。
そう、ホモ・サピエンスから書き始めて、
爬虫類、両生類、魚類・・・と向かう「逆進化」の歴史を辿ることで、
今までの本からは学びとれなかった、
我々が存在することの「偶然性」や「価値」について、
もっともっと知ることができるはずだ。
(これは進化学に限らず、歴史も然り。
なぜか現代から遡る形での著作というのは、ほとんどない。)
それにしても思うことは、
惑星上に生物が生まれることよりも、
それら生物が”適切に”(この意味は、深い)進化することの方が、
どれだけ難しいかということである。
それを教えてくれる本は、巷にいくらでもある。
ただ、読む本を間違えると良くないから、
もし本気で生物の進化の価値というものを実感したいなら、
まずはオススメなのがこの本だ。
さて、どうしよう。
その「巷にいくらでもある」という本が、
実は僕の本棚にもいくらでもある・・・。
それをここで紹介すべきか、しないべきか。
明日の新幹線で考えよう。