「吉原徒然草」
「徒然草」って、20代ぐらいまでは全然好きじゃなかった。

あの行間に漂う、独特のリズムというか抑揚というか、
あれがイヤだった。

でもそれが、この「吉原徒然草」のようなパロディになると、
逆に魅力になるということに気付いた。

淡々と語られる、吉原の女とそれに通う男。
粋、通、心構えについて。

江戸時代の文芸はパロディの宝庫だけれども、
「吉原徒然草」はよく出来ている方だと思う。

内容云々はこの際どうでもよく、
如何に本家をパクり、茶化すか。

ある意味、俳諧に通ずるものでもある。

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