●「二人禿」
初日だからかな。人形の動きが硬い。
出だしから、やや不安。
●「絵本太功記」
豊竹英大夫の声が、いつもより細いのが気になった。
体調でも悪かったのか。。
この後の咲大夫と比べてしまうと、どうしても劣ってしまう。
「尼ヶ崎の段」の後半は圧巻。曲がスゴイ。
熱いし、音が厚い。
光秀が松の木によじ登り、
自軍の不利を悟る場面が、一番のクライマックス。
豊竹咲大夫は、やはりうまい。まさに適任。
●「生写朝顔話」
今まで知らなかったけれど、
盲目のヒロインと、一途の愛に生きる男の物語で、
このままプッチーニかワーグナーのオペラにしてもいいぐらいの、
ドラマチックな展開。
そして最後の「大井川の段」は変形の道行。
まるで能の狂女のように変貌するヒロインと、
最後に明かされる人間関係、そして意外な結末・・・。
今更ながら、江戸文化のエンターテイメント性の豊かさに感服させられる。