「義経千本桜」をライブで観たのは初めてなんだけれど、
うーん、この作品は見事ですね。
源平の合戦ではなく、その後日譚を舞台にし、
気付けば九朗判官よりも知盛の方へ感情移入してしまう、
ストーリーの巧みさ。
「碇知盛」のクライマックス、
「・・・今際の名残に天皇も、見返り給ふ別れの門出
とどまるこなたは冥途の出船・・・」
なんてフレーズは、七五調に対句を盛り込み、
短いながらも道行風にしているあたり、
いやー、これに感動できる日本人で良かった、、
って思ってしまうわけです。
やはり微分、、ではなく、美文あっての浄るりです。
そして休憩を挟んでの「道行初音旅」。
吉田蓑助の人形遣の凄さを堪能できた。脱帽。