真偽はともかく、光速よりも速い粒子が発見され、
タイムマシンが実現に近づいたと、最近話題になった。

光速を超えると、なぜタイムマシンが可能になるのか。

遠くで爆発が起きたとしてみよう。

その距離が十分離れていれば、
まずは目に爆発の光景が飛び込んでくる。
これは光による情報伝達だ。

それから少し遅れて、今度は爆音が耳に飛び込んでくる。
これは音による情報伝達だ。

仮に光よりも速い粒子があり、
何らかの方法で情報を伝達できるとすれば、
この粒子は、「爆発があった」という情報を、
見るよりも先に届けてくれることになる。

分かりやすくいえば、
「これから起こりうること」を予測可能になるということだ。

これは単純な例だけれども、
“光の絶対的な規則”を取り去ってあげることで、
時空を自由に行き来できるようになるというわけだ。

しかしここで、大きな問題がある。

光速を超える粒子が存在していたとしても、
それを我々が触れることのできるような物質レベルにまで適用するのは、
この上なく困難ということ。

でも、「タイムマシン」を作るのが難しいのならば、
発想を転換して「タイムマシン粒子」を作ればいい。
そう、いわゆる「ナノマシン」である。

光速を超える粒子を“改造”して、
何らかの情報を伝達できるようにすれば、
過去や未来、そして何光年も彼方の惑星ともコミュニケーションが取れるようになる。

実際、最先端の科学ではすでに原子レベルの加工も可能になっており、
ナノテクノロジーの進化速度を考えれば、
「タイムマシン粒子」や「超光速宇宙船粒子」の開発も、
それほどフィクションとは思えない。

タイムマシンや宇宙人に関する有名なパラドックスとして、
「そんなものが存在するなら、なぜ我々の目の前にいないのか?」というものがある。

でももしかしたら、目には見えないけれども、
未来からきた「タイムマシン粒子」や、
宇宙人が送りこんできた「宇宙船粒子」が、
実は我々の目の前を悠然と通り過ぎているかもしれないのだ。

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