内容もさることながら、
装丁の青色に惹かれて、購入。
青色は興奮を沈静化するから、
知的な本を飾る色としては、誠にふさわしい。
外見はさておき、内容はというと、
まさに「一般向け科学書の王道」。
ファラデー、マックスウェルから入って、
光とは何かを語り、アインシュタインへと至る。
量子力学のあたりも好きだけど、
やはりこの「光」にまつわる物理の歴史は、
何度読んでもワクワクする。
「E=mc²」という方程式は、
人口に膾炙しているほどには、
その真の凄さが理解されてはいない。
質量とエネルギーが等価だということ、
そしてそれをつなぐ「c」という定数の存在。
たった3つの記号だけで、宇宙の神秘の一面を語れるのだから、
物理とそれを表現する道具であるところの数学は、
人類の大きな財産であるに違いない。