「古代中国思想ノート」(長尾 龍一)
日本人の大部分は、古代中国思想のうち、
「孔子」しか知らずにいるのだけれども、
実は荀子、墨子、荘子辺りは、かなり面白い。

この本は入門書という位置づけではなく、
内容もかなり偏っている気はするのだが、

古代中国思想を「なんとなく概観」するには、
ちょうどよいボリュームかもしれない。

それにしても、今の中国の状況から、
かつてあの国にこんなに思想家たちがいたなんてことは、
ちょっと想像がつかない。

この本にも触れられていたが、
彼ら思想家は、西洋的な哲学者というよりも、

戦国時代に各国の王に雇われることに必死だった、
弁論家のような存在であったのだろう。

たまにはこういう本も悪くはない。

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