ラ・ボエーム

まさかの、二週連続プッチーニ。

僕が好きなのは、第二・三幕。
第一幕と第四幕は、どうもメロドラマ臭が強くて、
真面目に見てるとむず痒くなってくる。

考えてみれば、第一幕の出会いの設定は少々強引だし、
第四幕でヒロインを他界させるのも唐突といえば唐突。

それよりも、人生の喜劇性を描いた第二幕と、
感情な繊細な動きからなる愛憎劇の第三幕があれば、
十分満腹なのは自分だけだろうか。

第三幕の冒頭と最後にオーケストラが奏でるあの和音の強奏だけは、
依然として不可解。

前後に数カ月の劇中時間の経過があるということを、
観客に意識付けるためのものなのかもしれないが、

であれば少し長めの間奏を入れるとか、
他にもう少し方法はありそうな気もするが、
巨匠プッチーニが和音だけで問題ないとしたのなら、
それはそれでよいのだろう。

うーん、でもやっぱりあの雪景色のシーンには合わないんだよな・・・
あのGの和音・・・。

ムゼッタ役のアレクサンドラ・ルブチャンスキーは
、なかなか魅力的だった。

オケは東京交響楽団。
演奏レベルはかなりのもので、これに一番驚かされた。

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