辛口なukiyobanare的にも、
珍しく批判する箇所がなかった映画。
まず、ストーリーが面白い。
原作は小説なのか漫画なのか分からないけれど、
サスペンスやラブストーリーの要素を織り交ぜた内容は、
まさに映画向き。
あとは、映像に奥行き感をもたせていたのが、
さすが。
邦画って、のっぺりと平面的な映像になることが多いのだけれど、
この映画ではうまくパースを効かせて、
観る側に窮屈さを感じさせないようになっていたと思う。
テレビを持たない自分としては、
香川照之・堺雅人・広末涼子、
といった役者の演技をまともに観るのは初めてだったが、
十分評価できるレベルだった。
ベートーヴェンの「弦楽四重奏」を、
広末涼子が「げんがくよんじゅうそう」と読んでいたのは、
まぁご愛嬌ということで。