2012年11月3日(土)
9時に目が覚める。
昼まで寝るつもりだったのだが、まぁ早起きに越したことはない。
朝風呂に入る。頗る快適である。
外は快晴。散歩に出る。
ジャケットを着てきたことをつくづく後悔しながら、
急な坂道を上る。
砲台が見えてきた。モンテの砦である。
マカオは小さな島なのに、あちらこちらに世界遺産が存在している。
中には、こんなものまで??というものもあり、
どうも、とことん観光立国(地)にしてやろうという、
何らかの力が働いているようで、胡散臭くもある。
ユネスコなんて、そんなもんなのだろう。
マカオ博物館を見る。
やはりモノを見ると、本やWikipediaからは伝わってこない、
歴史の重みが感じられる。
教会やら何やら、いろいろ見て回る。
セナド広場へと続く坂には、
竹下通りのように店がひしめき合っており、
若い人を中心に、ものすごい賑わいだ。
世界遺産なんかより、こういうリアルな人の動きこそ、
マカオの魅力なんだと思う。カジノ然り。
汗をかいたので、Tシャツを買おうと、
混雑した店に入る。
レジに並んで会計しようとすると、
店員が「割引券は持ってないのか?」と聞いてくる。
「そんなもん持ってない」というと、
「もってなきゃダメだ」みたいなことを言う。
いやいや、定価で買うからいいよ、と英語で説明すると、
それでもダメらしく、広東語で何やらまくし立ててくる。
こちらが困っていると、
列の後ろに並んでいたおっさんが、割引券をくれた。
3割引とは太っ腹である。
「トーチエ」と、広東語でお礼。
13時。ぶらぶら歩いていたら腹も減ったので、
ポルトガル料理屋に入る。
ムール貝のフライと鶏のモモ肉、マカオビール。
でも店内は中国語だけである。
ワインが飲みたくなったので、
百貨店(ヤオハン)へ行き、ワインを購入。
頼んでもないのに、店員の兄ちゃんが、
ものすごく訛った英語でワインの講釈をしてくるのには、やや閉口。
とりあえずポルトギースのおすすめをくれ、
といって250HKDぐらいのを買う。
15時半、ホテル着。
ワインを飲みながら、本を読んだりこのブログを書いたりする。
なかなかウマい。
18時、ワインを全部空けてしまい、
かなり酔った気がしたので、
1時間ほどベッドで横になる。
目が覚めると、腹は減っていないが、
外に飯を食いに行こうという気になる。
外は相変わらず暑い。
タクシーでコタイへ行くことにする。
20時、ヴェネチアンホテル着。
噂には聞いていたが、豪華というよりも、悪趣味というか、
まったくディズニーランドそのものである。
マカオらしさとか風情とか、そんなものは一切ない。
あるのは、カネの匂いとカジノの喧騒だけ。
20分ほど歩き回ってレストランを探したのだが、見当たらない。
仕方がないので、カジノに併設されているバーで、
鶏のから揚げと春巻きをオーダーする。
ワインを飲みながら、カジノに興じている人たちの表情を観察する。
なぜかみんな楽しそうに見えない。
だったらやらなきゃいいのに・・・。
勝ってそうな人には、売春婦たちが寄っていく。
これは皮肉でも嫌味でもなく、
売春婦こそ、立派な世界遺産だと思うのだが。
人間観察にも飽きたので、
タクシーで宿へ戻る。23時。
まだ早いのと飲み足りないのとで、クラブへ行く。
約1,000円で、ドリンクチケットが4枚もついてくる。
そんなに飲まないよ、、と思いながら気づいたら追加している自分が。
選曲は悪くない。
七三分けの中国人系DJが、無表情で盛り上げる。
他の客と仲良くなる。
ダイスを出してきて、勝負をしよう、と言うので、やんわり断る。
3時頃、ショーが始まり、美人さんたちが退けた後に、
上半身裸のマッチョな男が出てきたところで、帰ることにした。
3時半、ホテル着。4時就寝。
明日は帰国だ。