最近はもう、感傷的に音楽を聴くということが、
すっかりなくなったので、
音楽と脳の関係、音楽の物理的特質、など、
科学的側面から、音楽を眺めることに、
ちょっぴりハマっている。
内容にあまりまとまりはないが、
バーンスタインやブーレーズといった、
現代音楽の巨匠たちとのエピソードを交えつつ、
音楽とは何か、というテーマに、
物理学者・作曲家として著者が挑んだこの本は、
読み物としてはまずまず楽しめる。
でも逆に、いろんな意味での現代音楽の限界のようなものも、
同時に読み取れてしまうので、
どうも釈然としない部分が残るのも、事実である。
音楽、美術も含め、現代芸術というものについての、
僕なりの考えを、どこかでまとめたいと思っているし、
そこまで考えなければ、
このサイトをだらだら続けている意味もないのではと思っている。