おなじみ、ジョン・D・バロウによる、科学一般本。
科学の限界については、大いに語っているのだが、
その「理由」については、どこにも書かれていないぞ??と思って、原題を調べてみると、
「Impossibility:The Limits of Science and the Science of Limits」
「理由」なんてどこにもないじゃん、というオチ。
映画のタイトルじゃないんだから、
科学関連の書物には、いい加減な邦題をつけないでいただきたいですね・・・。
内容的には、ミクロからマクロの科学における、
さまざまな「不可能」について紹介しているもので、
2000年の出版ということもあり、特に目新しいものはなかったが、
インフレーション宇宙を許容した際に生じる「限界」については、
今まで読んだ書物の中で一番うまくまとまっていたように思う。