1日3連続鑑賞の第三弾。
1,000円dayの掟 その3 : 連続で観る場合も、食事時間は確保すべし。
何かと話題の、本作品。
わが道をゆくつもりのukiyobanareではありますが、
観てもいない作品をどうこう言うことはできないので、
この機会に観ることにしましたよ。
既に観た友人らの感想を聞いても、あまり芳しくなかったので、
正直、全然期待してなかった。
結論から言いましょうか、
素晴らしい作品じゃないですか!
これを評価できない人は、
映画を観る資格なし(`・ω・´)!
これは、ukiyobanare特有の皮肉でもなんでもないですよ。
いや、マジで感動しました、はい。
まず、作画が完璧。
丁寧に描き込んでます。good job!としかいいようがない。プロの仕事。
ストーリーについては、戦争の場面とかヒロインの死とかを、直接描かないじゃないですか。
それでもって、そのことを表現できるというのは、素晴らしいし、
あんまりこういうことは書きたくないけど、自然と、それが強烈な反戦のメッセージになるんですよね。
だから、これを観て、戦争を美化してる、とか言っちゃう人がいるとしたら、
もちろん感じ方は人それぞれで構わないのだけれど、
可哀想だな、と思う。想像力が足りないんだね。
一見、柔らかく描かれているようだけれども、
この主人公には、モノ作りに憑りつかれた悲劇がある。
ヒロインに対する彼の行動には、エゴからくるものではない、
根本的な残酷さがある。
あまりに仕事に情熱を向けすぎてしまったゆえの、残酷さ。
本人はもちろん気付いていない。
ヒロインは気付いているのだろうけれど、それを悟られないように、
夫の前から去る。
実はここは、極めて重大なテーマだと思うのだけれども、
あくまでも「飛行機作り」という部分に力点を置いて、無闇矢鱈に、スポットを当てすぎない、
そんな憎い配慮が、この作品をさらに高めている。
ただ、唯一、重大な欠点をあげるとすれば、
主人公の声優(庵野秀明)がヒドすぎた・・・。
プロの声優を使いたくないというポリシーは理解できるが、
そこはせめて俳優を使ってほしい。
素人のおっさんを使ってしまっては、折角の名作が台無しだ。
スタジオジブリは、プロの声優で本作を再録すべし
ということを、文字だけではなく、声を大にして言いたい。叫びたい。
ホント、勿体無い。
さて(^^)、
僕の隣には、関西人のおっちゃんが座ってました。
その隣には、彼の友達であろう黒人さんが座ってました。
関西人のおっちゃんは、さすが関西人というべきか、何かあるごとにツッコミを入れるんですね。
劇中で人物が「あれ見て!」とか言うと、「なになに?」とか言うし、
人物がお辞儀すると、自分もお辞儀するし。
極め付けは、主人公がヒロインに向かって、「結婚してください」って言ったときに、
ヒロインが答える前に、そのおっちゃんが大声で(たぶんドヤ顔で)「はい」って言ったこと。
そこで僕のイライラ感はピークに達したわけですが、
二人が(そのおっさん二人ではなく、登場人物二人です)めでたく結ばれたときに、
「ホンマに良かったなぁ・・・」と言って、リアルに泣き始めたときに、
僕も思わず許しちゃいました。
エンドロールの間も、二人は泣き続けていたのですが、
明るくなって席を立つときに、黒人さんの方が、泣きながら、
「ラーメン食べたい」
と言っていたのには、???でしたが・・・。
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