最近、風が強い日が多い気がする。
特に、会社のある青山近辺は、ビルの谷間のせいか、
他の場所よりも、風が強いようだ。
そもそも風が発生する原因はなぜかといえば、
基本的には、気圧・気温の差。
気圧・気温の差により空気の流れが生じ、
それが風となる。
その他にも、さまざまな理由はあるのだが、
風のメカニズムが科学的に解明されたのは、いつごろなのか。
ちょっとすぐには、分からない。
ただ、19世紀の後半にマイケルソン・モーリーの実験で、
エーテルの存在が否定されるまでは、
地球は、宇宙空間に充満するエーテルの海の中を進んでいるという想定だったので、
それによって生じるエーテルの流れ=風、というように、
間違えて解釈されていた可能性は非常に高い。
ベンジャミン・フランクリンの有名な凧の実験により、
雷の成分が電気であることが証明されたのは、
18世紀後半だということを考えても、
気象のメカニズムの解明というのは、それほど昔の話ではない。
そうすると、風とか雨とか雷とかを、神が原因だとする古代人の考え方は、
それほど荒唐無稽な話ではないわけで、
宗達の「風神雷神」のような絵も、にわかにリアリズムを帯びてくる。