「三味線音楽史」(田辺 尚雄)

 

楽器としての三味線の歴史や、
三味線音楽(主に浄瑠璃)の成り立ちについて、
網羅的に書かれている。

浄瑠璃の語源ともなった「浄瑠璃姫物語」の成立経緯や、
小唄の歌詞について、万葉集や古今集を例にして検証したり、
所々に文学的アプローチが垣間見られるのが、ユニーク。

どのようなジャンルであれ、三味線と関わる人には、
一度は読んでほしい本である。