またもや、宇宙モノをご紹介。
近未来の月面基地が舞台。
3年の間、男はひとりで月面での資源採掘を行う。
採掘するのは巨大な機械なので、
実際に男がすることと言えば、機械類の調整や採掘した資源を地球に搬送すること。
あと2週間で地球に帰れることになったある日、
男は事故に巻き込まれて、瀕死の状態になる。
だがその直後に、基地内のベッドで目が覚める自分。
何かがおかしいと思い、事故現場へ行ってみると、
そこには息絶え絶えの自分の姿が・・・。
ネタバレをしてしまうと、
二人の男は、クローンであり、オリジナルはとっくに地球に帰還し平和に暮らしている。
そしてクローンは二人だけではなく、
基地の地下に大量にスペアが保管されていることも発見する。
クローンは3年の労働期間(寿命)が満了になると、
地球に帰れるという期待を抱いて脱出用カプセルに入れられ、
そのまま抹消される。
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以上が、ストーリーの骨子だ。
アイデアはなかなか面白いと思う。
なぜなら、こんな単調な作業をするだけのために、
月面に人をひとり残すことは現実的ではない。
ロボットですべてまかなえる。
ただ、優秀な作業者のクローンを滞在させて作業させ、
衰弱すればスペアのクローンと交換する、ということを行えば、
ヒトを犠牲にすることなく、それなりの効果は期待できる。
月や他の惑星で資源を採掘して地球へ運ぶ、というアイデアは、
実際に検討されているのだけれども、
宇宙船の打ち上げ、採掘作業、地球への運搬作業etc、
これらのコストを合計すると、
持ち帰った資源が生み出す価値よりも高くなってしまうことが判明しており、
実行されることはないだろう。
でも映画の設定しては、なかなかユニークだと思う。
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[…] 要するに、「ミッション・トゥ・マーズ」と「ゼロ・グラビティ」と「月に囚われた男」を掛け合わせて、 三乗根をとったような作品で、正直、真新しさはないのだが、 […]