地震学者は、地震計を眺めて、既に起きた地震について分析するだけで、
決して「予測」しようとはしない。

地震の予測はできなくても、被害の予測は、なぜか細かくできるようで。

 

南海トラフ地震の被害想定

これはNHKのサイトから引用した、
南海トラフ地震が起きた場合の、首都圏の死者数予測。

2,900人とか、ましてや10人とか、そんな細かい予測を出すことに、どこまで意味があるのかギモン。

そもそもこれに限らず、
地震の話になるといつも、「死者数は●●人になると想定される」とか言われるけど、
それってなんか、最初からギブアップしているようで、どうも気に食わない。

この数値自体に意味があるのではなく、そうならないようにしましょう、ということに力点があるはずなのに、
なぜか数字だけが一人歩きしているように感じてしまう。
そして、それを見ている我々は、もちろん他人事(理由は分からないが)。

上の例でいうと、「茨城県は最大で死者10人だから安心していい」ってことなのか?
だったら「首都圏で合計●●人になる可能性がある」ぐらいにした方がよっぽどいいと思うのだが。

という、あまり意味のない愚痴。