最近、どこかの本か雑誌で、

「2011年の東日本大震災のとき、惑星が特殊な配列をしていた。
過去の大地震についても調べてみると、惑星が特殊な配列をしており、
惑星の重力が原因で、地球上の地震が起きているに違いない。」

というような内容を目にした。

そういえば、1999年のノストラなんちゃらのときも、
惑星が十字に並ぶので、その影響で地球に災害が起こるのでは?とか言われていたような。

ヒマなので強烈な探究心が湧いてきたので、計算してみた。

仮に惑星との間に働く力が原因で、
地球のプレートが引っ張られるのであれば、
それは重力ではなく、潮汐力の方だと思う。

重力であれば、距離の2乗に反比例し、
潮汐力であれば、距離の3乗に反比例することになる。
(質量には比例する)

ヒマなので念のため、両方計算しておこう。

地球から一番近い天体である月を基準にしてみよう。

重力についてみれば、当然ながら、莫大な質量を誇る太陽が一番大きく、
月の150倍ほどになる。

では肝心な惑星についてはどうかというと、
最大値の木星でさえも、月の0.009倍。次が金星の0.005倍。

これでは、どんな並び方になっても地球に影響するとは思えない・・。

潮汐力の方はどうかというと、
こちらの計算では太陽は、月の0.36倍となる。

潮の干満は月の潮汐力が原因だというのが、これで分かるだろう。

木星は、月の0.000005倍、金星にしたって、0.00004倍、
もはや絶望的である。

結論としては、惑星と地球の間に働く物理的な力は極微々たるものであり、
それが原因で地震が起きることは、10000%ない!!!ということだ。

※なお上記の計算においては、地球と天体間の最短距離を用いた。