「エロティック日本史」(下川 耿史)

 

タイトルのとおり、
イザナキ・イザナミから太平洋前後までの、
我が国の性の歴史を解説した本である。

帯を見ると、軽い本のようにも思われるが、
意外にも内容はしっかりしており、
アングラ文化論として、なかなか読みごたえがあった。

普段我々が週刊誌で目にするような「エロワード」の中には、
実は江戸時代、古くは平安時代から使われているものがあったり、

人々が性を享楽するために、
こんなことまでしていたのか!というオドロキがあったり、

ネタがネタだけに、飽きることなく通読できる。

「本朝文穂」や「古事談」などなど、
きちんとした古典からの引用も多く、
日本文化の一ジャンルとして、読む価値は十分にあるだろう。