「宇宙からみた生命史」(小林 憲正)

 

太陽系における、生命が存在可能な範囲を、ハビタブルゾーンというが、

同じように、銀河系における、生命が存在し得る太陽系が位置する範囲を、

「銀河ハビタブルゾーン」(GHZ)と呼ぶということは、
この本で初めて知った。

生命の歴史と、生命とは何かについての考察を、
地球という閉じた系以外でも行うというのは、
最近では特に増えてきた類の本ではあるけれども

新書の限られたページ数で、
ここまで簡潔に、完璧に書かれているのはexcellent。

生命はどこから来たのか、に興味がある人であれば、
一読する価値はあるし、
ヘタなSFを読むよりも俄然面白い。