映画「イタリアは呼んでいる」

イギリスから来た中年男2人が、車でイタリアを旅するという話で、
まぁ一応、イタリアの景色と、グルメと、女性を描きこんで、

「中年の旅って素晴らしいじゃん!」ってことが言いたかったんだろうけれど、
どれも中途半端なんだな、これが。

景色は確かに美しいのだけれど、
それがイタリアのどこなのかの説明がまったくなく、
そういう肝心なポイントを外している時点でまず、ダメ。

あと、中年男二人が、
終始映画や音楽のことをベラベラしゃべりまくるんだけど、
これがうるさい!

しかも内容も薄っぺらいし、
それをカッコイイと思っているっぽいのもバカっぽいし、
しきりにバイロン卿の名前が出てくるのだけれど、
このときばかりは彼がイギリス人であることを可哀そうだと思った。

唯一見所だったのは、
(当たり前だけど)場所によって出てくるパスタが違うこと。

肉系だったり魚介系だったり、細麺だったり、ラビオリだったり、
でもさっきも書いたように、それが場所と結びつかないから、
あまり意味がないのだけれど。。

ということで、これは「背伸びしてカッコイイと思われたがっている、
オヤジデビューな人たち」が観るべきモノであって、

既にギラギラ感の欠片もない(ホントか?)自分にとっては、
イマイチという評価。

適正価格:800円(劇場換算)